・「指揮官たちの人心掌握術」の章で、以下の10人のリーダー論を載せている。
ヨアヒム・レーヴ、ビセンテ・デル・ボスケ、ジョゼ・モウリーニョ、ジョゼップ・グアルディオラ、ファビオ・カペッロ、アレハンドロ・サベーラ、チェーザレ・プランデッリ、アーセン・ベンゲル、ユルゲン・クロップ、ディエゴ・シメオネ。
・10人が10人ともタイプは異なる。しかし共通点はある。「コミュニケーション能力に長けている」点である。
・スペイン代表監督、ビセンテ・デル・ボスケ監督が、レアル・マドリード時代、記者会見で「コンデ・ルカノール」のおとぎ話をした話を読んで、私も空いた口が塞がらなかった。世界最高のマスコミ対応である。
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目次
●「指揮官たちの人心掌握術」の章
この本のメインテーマではないですが、私は海外サッカーに詳しくないので、とても楽しめました(・∀・)
・ビセンテ・デル・ボスケ
・「典型的な「静」の監督」「校長先生のようでもある」
・レアル監督時代。グティ、モリエンテス、サビオをなぜ使わないのかー。シーズン中の記者会見で問われたときに話した「コンデ・ルカノール」のおとぎ話。(要約します)
・昔、ひとりの老人と少年とロバが田舎道を歩いていた
・老人と少年が歩く→なぜロバに乗らない?
・ロバに少年が乗る→老人を歩かせるなんて!
・ロバに老人が乗る→少年を歩かせるなんて!
・ロバに二人とも乗る→かわいそうなロバ
「人にはそれぞれの見方がある。批判は気にせずに自分の信念を貫くことーー」
「もちろん、受け止め方は自由です」
・この記者会見の後、起用を批判するものはほとんどいなくなったという。
オチがついた!!Σ(゚∀゚ノ)ノ
この記者会見のやりとりの方がおとぎ話だよ!
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・ジョゼ・モウリーニョ
・対外的にはエキセントリック。仲間になれば常に本音で、愛を持って接する。
・炎上商法の人ではないみたい。
・「選手には見抜かれてしまう」と話しているように、打算的なコミュニケーションだけでは、本当に人の心を動かすことはできないことを知っている。
・レアル・マドリード時代だけは「失敗」の烙印を押されたが、他では成功。
レアル時代の失敗を書いた本も出ているみたいなので、いつか買いたいなぁ。
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・ジョゼップ・グアルディオラ
・「完璧主義者」「情熱とユーモア」「親しみのある若き王」「兄貴分」
・1年間ドイツ語を猛勉強し、バイエルン初日から会見を流暢なドイツ語で行い、ハートをキャッチ。
・2013年10月、マインツ戦でPKキッカー変更を願ったロッベンに対して。
「私は選手の意見は聞く。いくらでも考えていることを話してくれ。だが私は、議論はしない。決断を下すのは監督だ」
まさにカイザー・・( °ω°)
・ボディタッチが多い。アーッ!
最近のバイエルンの圧倒的強さは、圧倒的な戦力と、この監督のおかげなのかな。
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・ディエゴ・シメオネ
・饒舌ではないが、最前のタイミングで、ダイレクトに心に響く言葉を選んで自身の考えを伝える術を知っている。
・決戦前夜、23時頃からスタッフと手分けして選手個々の部屋を訪れ、2時間ほどかけて一対一の会話をして回る。
「子供と話す最適な時間は、ベッドほ中で体を休め、眠りにつく前のひと時なんだ。選手たちも同じで、夜の11時頃が最も自然に、他人の言葉を受け入れられる状態になっている」
つい先日、2013ー2014欧州CLで、アトレチコ・マドリーはバルサを破り、ベスト4に残りましたね。楽しみです(・∀・)
※リンク( ・∀・)つバルサ敗退、バイエルンとアトレチコ4強 欧州CL:朝日新聞デジタル
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・その他
全員分書くと日が暮れるので、残念ながらその他扱い、一部抜粋とさせてください(´・ω・`)
世界には面白い監督がたくさんいるんだなぁ(*´ω`*)
・ヨアヒム・レーヴ
「「国家を歌え、国家を歌え、国家を歌え・・国家を歌わなければマトモなドイツ人ではない」などという避難が出ているが、本当に不快だ。国家を歌うことは素晴らしいと思う。しかし、それは選手の質を保証するものでもなければ、戦うことへの意欲を表すものでもない。私が選ぶプレーヤーは、ドイツ代表のユニフォームを着る権利がある!」
・ファビオ・カペッロ
ロシア代表GKアキンフェエフ「練習では一瞬も気が抜けない。それができない者は代表を去ることになる」
・アレハンドロ・サベーラ
選手に話すときは「小声でゆっくりと、的確な言葉で簡潔に」をモットーとし、自身も「メッシと長く話し込むことはない」
・チェーザレ・プランデッリ
「バロテッリには深い愛情をもつことが重要だ。」
・アーセン・ヴェンゲル
「30名の選手たちを前に嘘はつけない。すぐに見透かされる。」
・ユルゲン・クロップ
「飲みに行ってもいいぞ。ただ練習は遅れないように。」
※読書メーター始めました(・∀・)
ちゃさんさんの読書メーター
●その他の概要と感想
・2014年4月20日第一版発行。
・速報版W杯出場32カ国選手名鑑付き。
・サブタイトルは「確信と革新編」「各ポジションに求められる適正とは?」
・「J&ACLのダブルを獲得せよ」の章は・・うん・・勝ててなくてゴメンね(´;ω;`)
・「W杯残酷物語 期待を裏切ったV候補たち」の章
・1990年のオランダ代表
・1994年のコロンビア代表
・1998年のイングランド代表
・コラム「統率力に欠けた指揮官たち」
・オランダのベルト・ファン・マルワイク
・元フランス代表監督のレイモン・ドメネク
・元フランス代表監督のローラン・ブラン
・例外だが2014年日本がワールドカップで対戦するコートジボワール監督のサブリ・ラムシ
ドメネクは、私も2010ワールドカップで試合をリアルタイムに見ていたが、文字通りチームがバラバラだったので納得。
で、ジーコはここに載せないの?なんで「指揮官たちの名言」の章に出てるの?
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●こんな人にオススメ
・サッカーファン
・部下に「コミュニケーション」「コミュニケーション」言いながら、実は自分もどうすればよいかわからない管理職の皆さん
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( ・∀・)つ最後にSNSボタンをクリックしていただけると、ちゃさん感激!