和歌山旅行、旅行紀は書いたのですが、「修行で何を得たのか?」はまだだったので、今回書きますね。
高野山で体験した修行は、阿字観(座禅)と書経。
得たものは「心のもちかた」「無意識中に意識を保つ方法」「自由な人生の願い」でした。
ややポエムな記事かも(;・∀・)
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●阿字観
・阿字観とは?
以下に書きましたので参照願います。
※参考( ・∀・)つ[旅行]2014/6/4〜6/5 和歌山遠征紀その3 「高野山で修行!座禅、写経、朝の勤行、護摩祈祷!」
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・テキスト
修行時にいただいたテキストはこちら。
修行中にみるわけにいかなかったので、後で読みました。
恵光院が昭和49年7月21日発行!年季入っているなぁ。
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・心のもちかた
このテキストは阿字観の方法が載っていますが、「心のもちかた」という章があります。
なるほど・・と思ったので、引用します。
静座のときの心の持ち方についてに、細かく言えば、いろいろ注意しなければならぬこともあるが、何より肝要なことは、素直な心になることである。
求める心を捨てることである。
求める心を捨てて素直な心になりきった時に、我執の垢が自然にとれて、一切の邪念を離れた順浄無垢の童心にかえるのである。
そして何のこだわりもない素直な天真の心こそ神仏に通ずる心であり、またすべてのものと融和することのできる心である。
素直な心。
求める心を捨てる。
がっつかず、欲望をさらけ出さず、自然体でいろ、ということでしょうか?
難易度高いな・・。
でも素直な心、自然体、欲望の現象が実現できれば、少しは悩みが減る・・かな?
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・数字を数えて無意識の中に意識を保つ
さて修行。
座禅中は鼻の頭のほうをぼんやりと見て(目を閉じると寝てしまうからとか)、「息の数をかぞえる(数息観)」よう、指導を受けました。
1、2、3、・・と数え、10まで来たら、また1から。
ぼ〜っとして数を忘れたら、また1から。
考え事をして数を忘れたら、また1から。
静かで薄暗い堂の中、ひらすら数字を数えるうちに。
ときどき、妙な感覚を味わいました。
例えれば、「無意識中に意識を保つ状態」「夢を、これは夢だ!と気付いている状態」でしょうか?
意識がもうろうとしているけど、心の中で数字をカウントしているから、ギリギリで意識を保っていられる。
耳からは何も聞こえず、目からは何も見えず、頭の中は数字をカウントする事以外の雑念は空っぽ。
30分の修行中、3、4分くらいはそんな時間帯がありました。
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・阿字観は魔道と同じ!?
これと似た話、どこかで読んだな?・・と思ってたら、マンガ「ベルセルク」の話でした。
イーノック村の獣鬼(トロール)退治で、魔女シールケが協力な術で精霊と一体化しすぎて意識を取り戻さないときの話。
引用します。
妖精イバレラ
この杖で拍子を打つの!
一定のリズムで杖を打ちならして術者の意識を現世に集中させる・・ってフローラが言ってた
リズムは七・七・七拍子!
七を三回よ
コッコッコッコッコッコッコッ・・
魔女フローラ
いいことシールケ
精霊と心を一つにすることはとても大切
でもそれに飲み込まれてはだめ
そのために魔術師は術の途中で杖を鳴らして自分の意識を保つのです
忘れないで
魔道とは
決して力と一つになることではない
・「杖の拍子」=「数息観」
・自分の意識を保つ
の二点が似てると思いました。
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●写経
その夜、写経にチャレンジしました。
字が下手とか、紙に墨をこぼすとか、作法を無視した書き方とか、酷い出来でしたが。。
最後の方、「願意」という欄があり、空白でした。
ここには現世での願い事を書くようです。
ネットが使えなかったので、書き方も、カッコいい言葉もわからず。
しばし悩んだ末、こんな言葉は存在しないでしょうが、私の心からの願いを書きました。
それがこちら。
自由人生。
今まで私は、誰かのために生きてきた気がします。
両親の期待、周囲の期待、上司の期待、部下の希望、顧客の要望、男の生き様、世間の無言の圧力・・。
なんらかの縛りを感じながら生きてきました。
心から自分のやりたいことをやっていない。
だから病気にもなった気がしています。
せめて、残りの人生は、自分がやりたい事を、自由にやって生きていきたい。
これが、病気になって今後の人生に悩み、わざわざ高野山までやってきて気付いた、私の偽らざる素直な気持ちでした。
テキストの「心のもちかた」と少し矛盾する気もしますが・・。
もっと考えて、体験して、より研ぎすまされた自分だけの言葉を作り出していきたいと思います。
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●和歌山旅行の記事
[旅行]2014/6/4〜6/5 和歌山遠征紀その1 「男なら高野山で修行!」「ネコ好きなら和歌山電鐵でたま駅長!」
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