今回は2014/10/26放送、軍師官兵衛 第43話「如水(じょすい)誕生」の感想です。
明・李氏朝鮮編、台詞だけで終わってしまいました。やっぱりまともに描くことはできなかったかこのドラマ(´・ω・`)
今回、黒田如水が誕生しましたが、ちょっと有能な部下の処世術について書いてみました。
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今回のあらすじ
公式HPのあらすじはこちらです。
※( ・∀・)つあらすじ | NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
古今東西、有能な人物の処世術
※歴史小説の知識で書いてます。事実と違う可能性がありますが、ご了承ください。
昔から、上司(国王、帝、大名など)は、有能な部下の謀反に警戒したものです。
こういう諺がある。野に獣がいなくなれば猟犬は無用になる、だから猟犬は獣を狩りつくすのを避ける・・・(オスカー・フォン・ロイエンタール) #gineiden
— 銀河英雄伝説 (@gineiden) 2014, 10月 25
戦乱の世が落ち着くにつれ、有能で大功をたてた部下(軍師や重臣)の活躍の場は減り、逆に上司がその有能さを警戒するようになります。
そのとき、有能な人物はどうなったか?
中国の春秋戦国時代。
呉の伍子胥は大国楚国を滅亡一歩手前まで追い込むも、呉王の夫差に疎まれ、最後は処刑されました。
一方の孫武(二人の「孫子」の初代)は、早めに呉を去る(or政治中枢から遠ざかる)ことで処刑を免れました。
越の范蠡(ハンレイ)は、その呉を滅ぼす大功をたてた後、越王の勾践に疎まれる前に越を脱出しました。
一方の大夫種?(文種)は脱出のタイミングを逃して処刑されました。
中国の三国時代(魏晋)。
魏の謀士である賈詡(カク)は、かつて曹操の世嗣を殺害した過去もあり、身辺注意を怠らず、(確か)息子に「謀士は周りに讒言されないよう、謙虚に、清貧に、生きなければならない」と戒める徹底ぶり。その後、失脚もせず、見事人生を全うしました。
一方、はるかに小者ですが・・袁紹旗下の許攸は、官途の戦いでの功績を鼻にかけ、後にあっさり許楮に斬られてしまいます(史実かな?)
日本の戦国時代。
徳川家康に「友人」とまで言われた側近の本多正信も、保身のために、自分や息子の本多正純への加増を断ったとか。
なお本多正純は父の言葉を聞かず、加増して宇都宮15万石をもらってしまい、その後の権力争いに破れ、後に失脚。
さて、黒田官兵衛。
中国大返しの際に秀吉に鋭すぎる才能を疑われ、徐々に疎まれ始め、家督を息子の長政に譲ることで警戒心を解こうとしました。
それでも秀吉の疑いは解けず、石田三成の讒言で立場は悪化の一途。前回、ついに蟄居を命じられました。。
能力も識見もない単なる陰謀家が、しばしば、自分よりもはるかに有能な、あるいは偉大な人物を底なし沼につきおとし、その相手だけでなく時代そのものの可能性を沈めさってしまう(エルネスト・メックリンガー) #gineiden
— 銀河英雄伝説 (@gineiden) 2014, 10月 26
石田三成は無能ではないけど、このドラマでは官兵衛へ嫉妬する単なるイヤなやつなので。。
さて官兵衛は、この危機を切り抜けるのか?
それが今回です。
今回の感想
・前回の続き、石田三成の子供みたいなやり方で、無断で官兵衛が朝鮮から帰国したことになってしまい、秀吉に蟄居を命じられた所から。
・暑さ凌ぎのため、家康とウリ食べてる秀吉。名護屋にて開催した仮装大会のことを楽しく語る。
そのついでに官兵衛のことに触れるが「あいつは知恵がありすぎた」と許す気配もない秀吉。
・おねと光、官兵衛助命のために、出産前で食欲おう盛な淀に会いに行く。
・栗山善助、朝鮮から帰国して官兵衛と相談。栗山善助は千利休の二の舞になることを恐れる。
・翌年、淀は拾(後の豊臣秀頼)を産む。
・秀吉、朝鮮より拾に会うことを優先。これが日本のトップだとは。
・官兵衛の仕置きは翌日に。
・秀吉の側には当然石田三成が。黒田家一同が心配する中、官兵衛登城。
・官兵衛、剃髪!あああ、イケメンがああ(´;ω;`)
正直、あごひげとミスマッチ、似合わない( ;´Д`)
そのうち見慣れるだろうけど。。
如水円清(「人にどう思われようと、心は清らかな水の如し」「水は方円の如し(器、すなわち主君によって形を変える)」)と名を改める!
・官兵衛、弁明はせず、自分がやってきたことは間違ってないと主張、千利休と同じく意地を貫き通したい、だが意地のために死ぬことはしない、生きるためには頭を下げてよい、この命をお救いください、と土下座する官兵衛。
・途中、小者の石田三成の発言を完全無視。眼中になし。
・官兵衛の助命を願う手紙が山ほど届いてた模様。加藤清正や小早川隆景、そして茶々から(おねと光の手回し)。
・秀吉、官兵衛を許す!
・官兵衛、続いて隠居の届けを出す。「お奉行達もやりやすいだろうから」ちらっと石田三成をみていじめる。
・秀吉「のう三成」石田三成「ふぁい」
・石田三成、頬をゆがめて貶んだのか強がりなのか、笑って立ち去る。
・うーん。荒木村重や茶々の「どんな恥をかこうと生き残る」姿が根底にあったからの官兵衛の発言だろうけど。
正直、かっこよくない。
「命さえあれば何されてもいいの?」「それでも武士なの?」と思う私の頭は、昭和のままなんだろうか。。
・帰宅した官兵衛のつるつる頭をみて笑う、光と子供と側女。いや、側女は笑っちゃいかんだろ。
・秀吉、拾にデレデレ。
・官兵衛、関白の豊臣秀次と会う。拾が産まれて「秀吉の後継者」という立場が微妙になってしまった。
・秀吉、なんと日本を5分割し、拾に一部を治めさせる案を秀次に伝える。なんだこれ。
・自分が世継ぎだと焦る秀次。官兵衛は知恵を貸す。
・秀次が自分の息子に関白を譲るのでは?と讒言する石田三成。
官兵衛が秀次側についたから、相変わらず石田三成は敵側になる構図。
・秀次は、自分の2歳の娘を産まれたばかりの拾の嫁にするよう申し出た!
石田三成は「雛人形か?」と毒づく。
ひとまず秀次の立場は守られた。
・黒田長政、朝鮮から帰国。あれ、これで李氏朝鮮・明国編は終わったの?
やっぱりろくな描写無かったなぁ。。
・バカ殿長政、トラの毛皮をみせる。官兵衛も妻の糸も呆れる。
・酒宴の肴は石田三成の悪口。
栗山善助は酔って「大殿が天下取ればいいんじゃ!」
これが筆頭家老か?酒に酔ってなんて無防備なことを。秀吉に聞かれたらお家断絶だぞ。
・家康、ついに暗躍を始める。
まずはバカ殿長政と福島正則の二人を酒宴に誘う。
二人は家康に石田三成の悪口を吐き出す。こいつら本当に脇が甘い。
・井伊直政と家康、ひたすらバカ殿長政をおだてる。
家康「わしも人質になったことあるから、他人事には思えない」バカ殿長政は感激。ちょろい。
・秀次は策が上手くいってご機嫌。
官兵衛は接待将棋で負けてあげる。
秀次「ねえ、わざと負けたの?ねえ?」
官兵衛「つまらぬんこと聞くな、秀吉はそんなことしないぞ」
秀次「・・(´・ω・`)」
・茶々も秀吉に讒言。秀吉もころり。ちょろいね。
・秀次の元へ奉行衆が。関白秀次に謀反の疑いとな!
・次回、秀吉がお漏らし?そして石田三成と茶々が・・?
前回の感想
NHK大河ドラマ 軍師官兵衛(42)感想「苦難の大陸出兵。露骨で姑息な石田三成&増田長盛の官兵衛降ろし!」
次回の感想
NHK大河ドラマ 軍師官兵衛(44)感想「秀吉、寝小便で老いを自覚。わかるぞ、その気持ち・・」
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軍師官兵衛 完結編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
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