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[総括]NHK大河ドラマ 軍師官兵衛 全話視聴後の感想「ストーリーは終盤まで我慢!ストーリー・演出・戦闘シーンの不満を熱演でカバー!」

更新日:

2014/1/5〜2014/12/21に放送された、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」全話視聴後の全体的な感想です。
  
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公式HP

http://www1.nhk.or.jp/kanbe/index.html

NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」

ざっくりドラマの概要

・日本の戦国時代、地方大名の家臣として産まれた黒田官兵衛(途中から黒田如水)(俳優:岡田准一)が主人公です。
・父の黒田職隆(柴田恭平)、官兵衛、息子の黒田長政(松坂桃李)の三代に渡る、黒田一族の話です。
 
・このドラマの特徴は、黒田家が三代に渡って主君と同僚にいびられる点です。
 公式HPの「制作にあたって」では、「ワクワクする大河を!」とありますが、あんまりワクワクしません。
 
・辛くても、終盤まで我慢しましょう。ドラマの大半で溜まった鬱憤は、終盤で一気に解放、大爆発します。
 第46話秀吉の死後、「軍師」という日陰の役割が終わり、精神的にも自由になった官兵衛は、初めて独立行動に出ます。武勇知略の限りを尽くして天下取りを狙う官兵衛の目は、中盤までの死んだ魚のような目と真反対、キラキラと輝いています。
・しかし「戦場で負けた事がない」官兵衛の最後の野望を止めたのは、実の息子という強烈な皮肉!
 失意の中、立派な跡取りに育った息子を誉め称え、最後は家族と部下に看取られて官兵衛は世を去りました。
 最後の光(中谷美紀)の言葉通り「大変な乱世をよく生き抜いた」と言えるでしょうね。
 
・そんな本作でしたが。
 残念ながら、私は凡作と判断しました。
 実力派俳優の演技はお見事でした。
 一方、ストーリー、演出、戦闘シーンがイマイチだったからです。

ストーリーはイマイチ

・前述の通り、官兵衛一家は、最初から最後まで、理不尽なほどいびられ、警戒され、罠にはめられ、命を狙われます。
 
・いびってくるのは、小寺政職(片岡鶴太郎)織田信長(江口洋介)荒木村重(田中哲治)豊臣秀吉(竹中直人)の中国大返し後・石田三成(田中圭)茶々(淀)(俳優:二階堂ふみ)徳川家康(寺尾聡)と、老若男女・大物小物よりとりどり。
・あらゆる理不尽を、必死に知恵を絞り、犠牲を払いながらも耐え抜く姿は、現代の中間管理職を彷彿とさせ、一般庶民の同情を誘います。
 
基本的に史実をなぞったストーリーです。官兵衛が手柄を横取りする場面もありますが。。
・イベントを詰め込みすぎな回があり、油断してると一気に歳月が過ぎていきます。
・テロップで一瞬しか登場しない有名武将がたくさんいます。諦めましょう。
 
「どんな恥をかこうとも、生きる事が大事」といったテーマがあります。
 私はこれを失敗と判断しました。
 「往生際が悪い」「潔くない」「不快感を禁じ得ない」と感じました。
 このテーマを体現したのが、精神面が崩壊し、自暴自棄になり、周囲に多大な実害を与えた荒木村重茶々と、感情移入できない人物だったので、尚更。
 
・ツッコミ所が満載です。描写が足りない部分が多数。寛大な心で鑑賞しましょう。
 ・序盤「毛利の大軍がくるぞー!」「もうすぐ大軍がくるぞー!」と恐怖を煽るわりには全然姿をみせず、第10回でようやく来たのに、あっさり撤退する毛利くるくる詐欺にイライラします。
 ・第16回で、櫛橋左京進(金子ノブアキ)は、敵方の官兵衛の妻であるがせっかく城に一人で来たのに、いくら兄妹とはいえ、人質にせずに無事帰宅させます。
 ・奥方のだし(桐田美玲)は、私情丸出しで、牢獄の官兵衛に食事を運んだり、脱出を手助けします。城主の荒木村重、威厳が台無し。
 ・第20回では、官兵衛は長い幽閉生活をものともせずに、華麗な三角蹴りを披露します。
 ・第48話では、大阪城を脱出しようとした黒田家一党が敵に見つかり大ピンチ!・・のはずが、次のシーンで中津にワープしてます。
 ・ドラマ序盤で登場した、黒田長政と幼少時からの付き合いである、豪傑後藤又兵衛(塚本高史)ですが、途中でドラマから消えます。
  最終話、突然敵方で登場し、何が途中であったのか語られないまま、ドラマが終わってしまいます。
 ・中盤からの官兵衛の天敵、石田三成(田中圭)ですが、散々憎らしい悪者扱いをしたにもかかわらず、ラストシーンはあっさり。最終回のイベントラッシュに埋もれてしまいました。

演出はイマイチ

・「官兵衛はすごい」「官兵衛はただ者ではない」という台詞だけで官兵衛を凄く見せようとする傾向があります。
 どこが凄いのか、もっと説明してほしかったのですが。。
 
・このドラマの見どころは「軍師の働き」ですが、地味なシーンが多いです
 高松城の水攻め、中国大返しのようなダイナミックな策は、地図が登場し、絵的にも見栄えがありました。
 一方、相手を説得する外交シーンは「主君の権力を背景に威圧」「一人で敵陣に乗り込む無謀(捕まったのは1回だけ)」ばかりで、凄さがよくわかりませんでした。
 
・官兵衛の評価を高めるために、相対的に周囲の人物を無能扱いする、残念な表現が目立ちます。
 ・一番の被害者は黒田長政です。
  山崎では領民の説得に失敗し、
  宇都宮鎮房の反乱鎮圧は独断専行したことにさせられ、
  最初の妻のがネグレクトになってもケアせず、
  徳川家康の懐柔策に福島正則加藤清正と三人でイチコロになる脳筋っぷりを披露。
  途中から私は、哀れみをこめて、黒田長政をバカ殿扱いしました。
 
 ・黒田家家臣は、終盤を除いて残念な描写が多数あります。
  ・第21回、官兵衛投獄編では、大の大人が何人も揃いながら、何ヶ月も城の周りをウロウロします。
  ・栗山善助(濱田岳)は、有能と評価された割には地味でした。
   むしろ、ちょい役と思われた奥さんのお道(福島リラ)の方が、大阪城脱出時に替え玉になるなど、目立ってました。
  ・母里太兵衛(速水もこみち)は、何をやってもオリーブオイルまみれにみえたのは・・私のせいですね、すいません。
 
・最初のナレーションが酷すぎました。完全なキャスティングと選出ミスです。
 こちらによると、当初のナレーション担当の藤村志保さんが、背骨の圧迫骨折のため、第7回から広瀬修子さんに変更された模様。
 怪我をされた藤村さんには申し訳ないのですが・・交代したおかげで、ドラマの雰囲気がこれ以上どんよりしなくてすみました。

戦闘シーンはしょぼい

・戦闘シーン自体、少ないです。長篠の合戦、山崎の合戦などは一瞬で終わります。
・合戦時の兵士の人数が少なく、迫力がありません。
・殺陣、ダメダメです。イケメンが槍を振り回してばかりです。
 
・そんな中良かったことは、豊前に国替え後の反乱鎮圧、朝鮮出兵、関ヶ原時における官兵衛の九州制圧戦など、他の大河ドラマでは扱われなかったマイナーな話題を取り扱ってくれたことですね。
 中身は薄いですが。

実力派俳優の演技が凄かった

これがなければ、このドラマは救いようがなかったでしょう。

官兵衛役の岡田准一

終止、主役にふさわしい演技でした。
 
特に中盤、投獄により健康面でボロボロになった後の人格が変わった風貌と演技は、良かったですね。
 
秀吉石田三成にいびられてるときは、サッカー日本代表GK川島永嗣を彷彿とさせるほど眉間に皺を寄せており、苦悩する姿がこちらにも伝わってきました。
 
何より終盤、天下取りに出た時の演技は秀逸。
人の悪い笑みを浮かべるブラック官兵衛は迫力満点でした。
 
イケメンは坊主になってもイケメン。

宇喜多直家役の陣内孝則

突然登場した超新星。
予想外だった、宇喜多直家。
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「救いようの無い悪人」「陰謀めぐらせてばかり」「コントを彷彿とさせる顔芸」「あごをしゃくってばかり」「アイ〜ンしながら相手を挑発」
彼以外にこの悪役がこなせたでしょうか?
 
初登場の第11回以来、我がブログに「陣内孝則 顔芸」で訪問する方が増えたことで、陣内孝則が世間で評価されていることを肌で知る事ができました。
 
田中芳樹大先生も陣内孝則に注目してたことも発覚。
 
ドラマがつまらないので、ブログ更新やめようかな・・と思ってた私を、宇喜多直家が救ってくれました。
 
第25話で出番が終わった時は、このドラマの中で一番落胆しました。
 
映画「超高速!参勤交代」でも顔芸をみせてくれたので、今後も歴史物にどんどん出演してください!
 
当ブログは陣内孝則を全力で応援します! 

豊臣秀吉役の竹中直人

怪演義。
 
特に天下人となった後。
「年下側室の感心を買うためになんでもやる」「子供のためなら部下も親族も容赦無し」「子供に見せたくない醜態」「老害」「ダメだコイツ・・早くなんとかしないと」
視聴者に嫌という程みせてくれた狂態は、不快感を感じつつも、これを他に演じ切る俳優はいないだろうな・・と思わせてくれました。
 
第45回、官兵衛との最後の対談では、織田信長にこだわり続けて道を誤った、老いて孤独な為政者の最後を演じ切ってくれました。

小寺政職役の片岡鶴太郎

宇喜多直家が登場するまでの顔芸役。
 
「わがまま田舎大名」「見栄っ張り」「小心者」「風見鶏」「典型的なダメ上司」「お目付役の黒田職隆(柴田恭平)と官兵衛が可哀想」
良い所が一つもない主君を見事演じてくれました。

その他

個人的には、安国寺恵瓊役の山路和弘の、ヅラにしかみえない頭がツボでした。
何気に最終話まで出ましたしね。

全話の感想はこちら

//tokainakurasi.net/archives/tag/%e8%bb%8d%e5%b8%ab%e5%ae%98%e5%85%b5%e8%a1%9b

軍師官兵衛 | とかいな暮らし

お礼と2015年大河ドラマについて

一年間、感想を読んでいただき、ありがとうございました!m(_ _)m
 
後日、2015年の大河ドラマについて書きます。


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NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」オリジナル・サウンドトラック Vol.3


 
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