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[マンガ]グラゼニ 〜東京ドーム編〜 2巻[アダチケイジ]「夏之介、かつての小心者に戻る。悪いのは喜怒哀楽を出し過ぎ首脳陣か、ベンチを気にする本人か?」

投稿日:

2015/4/23発売。
モーニングで好評連載中、「お金」をテーマにした野球マンガ「グラゼニ〜東京ドーム編〜」2巻の感想です。
 
※ネタバレ注意!
 
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本はこちら


グラゼニ~東京ドーム編~(2)
 
バンザイして喜ぶ主人公の凡田夏之介が表紙。

前巻の感想をざっくりと


 
・日本球界の盟主、文京モップスとの「契約」から「東京ドーム開幕戦の初登板」まで。
・表向きは紳士の球団、裏では悪意・嫉妬・嫌がらせでネチネチドロドロした、心休まらないモップス。
・そんな中、夏之介は若手の杉里に、フォアボールの練習をさせることで、弱者の戦略とコントロールの重要性を伝える。
・二軍は完全に掌握し、ついに一軍として東京ドームデビューを飾ったが・・。
 
杉里、コントロールの話は、今巻に思いっきり絡んできます。
 
くわしくはこちらに書きました。

今巻の感想

収録内容

大きくは以下の通り。
・名古屋ワイルドワンズ戦
 ・1巻の続き、3連戦の初戦、8回表の攻防。
 ・3連戦の2戦目
・神宮スパイダース戦
 ・初戦と2戦目

夏之介と絡む主な選手

・夏之介の数少ない味方。FA移籍同期で共に結果を出せてない、北関東なまりが抜けないことがいい人に拍車をかけてるモップス富士野 泰山外野手
 
・新シリーズで更に大物に拍車がかかり、目の色に不気味さをみせるようになったスパイダース丸金 千太郎捕手
 自分の高年俸化により夏之介に迷惑かけた・・と形式上は謝っているものの、人の良い夏之介に負い目を感じさせるような話の展開をして今回の対戦の駆け引きを仕掛ける辺り、更に抜け目の無い人物になった印象。
 
・1巻で夏之介に師事した結果、今巻大化け!2軍から昇格したモップス杉里投手
 野心と自信あふれる若者っぷりが、今巻はビクビク&自信喪失している夏之介と対照的。

かつての小心者夏之介に逆戻り

今巻を読んで、非常に残念であり、これが野球の怖さか・・と思ったのはこれ。
1巻では若手に説教するほどの大物っぷりを示した夏之介でしたが。
今巻ではグラゼニ初期の小心者に逆戻り( ;´Д`)
 
キッカケは、デビュー戦のワイルドワンズ戦。
打ち取った当たりを、富士野がエラーしたこと。
緊張のデビュー戦を3人で終えた・・と気持ちを切っていたことから、ショック倍増。
ワイルドワンズ北王子監督がベンチから視認できるほどの表情の変化を見せた夏之介。
 
そこにベンチ・観客・敵味方からプレッシャーが押し寄せ。
1球投げるごとにベンチの顔色を伺うチキンっぷり( ;´Д`)
一時期メジャーに通用していたあの姿はどこへ・・。
1巻の成長した姿をみて、私は夏之介を見直していたのですが・・。
 
自信が無い者に、勝利の女神は微笑まない。
小さなミス・エラー・不運が重なり、イマイチ結果を出せない夏之介。
ついに後輩・丸金千太郎に開幕7試合連続本塁打を浴び、今巻ラストでは完全に首脳陣から信頼を失ってしまいました( ;´Д`)

選手を支えない首脳陣

鈴木監督は夏之介の気持ちはわかると言い。
精神論の徳川コーチは「心」でプレーできない選手には精神論を押し付けないと言っています。
 
でも、彼ら首脳陣は、ピンチの夏之介が一球投げるたび、露骨にホッとし、露骨にイラつく表情をベンチで見せます。
これ、最悪です。
手起用の権利を持つ首脳陣は、簡単に感情を表情に出してはいけません。
表情を見れば自分の今の評価がわかってしまうから、選手は、今巻の夏之介のように、ベンチの顔色をうかがうようになってしまうからです。
 
そういう意味では、この首脳陣は二流ですね。
  
まあ、人気球団というプレッシャーを彼らも受けまくっており、人事査定権をフロントに握られているので、選手と立場は同じであり、同情の余地もありますが。
これじゃ、選手は気持ちよくプレーできないですよ。
 
もっとも人気球団だから、優秀な選手もたくさんいるし、いくらでも穫れるので、ダメなら他の選手を使えば良い、というのもあるでしょうね。
プレッシャーで多くの選手を潰してでも、わずかに生き残るメンタルの強い人物だけを使っていけるほどの大きな球団。
人道的にはまったく褒められないですが、これが大きな球団というものなんですね。

現時点では移籍大失敗の夏之介

とはいえ。
一番悪いのは夏之介。
 
自分は、
プレッシャーに弱く、
土壇場で富士野選手のように「心」「男の心意気」で「無心」「開き直って」プレーできない頭脳派・技巧派だとわかっていながら、
ピンチに真っ向勝負を挑む傾向がある球団に入団したのが悪い。
いくらダーティ桜塚の陰謀にはめられ、かつ移籍先が無い窮状だったとはいえ、ね。
 
結果を出すなら相手を壊しても良い(故意ではないとはいえ)とすら考えるような勝利至上主義首脳陣がいる球団は、今の夏之介にはあっていませんね。
 
古巣スパイダースからは今巻で徹底的に罵倒されているし、もはや戻る場所も無い。
 
今後、この窮状を、夏之介はどのように乗り切るのか?
 
今後も面白くなる予感がする一方、
ドロドロして読んでてツライ展開が続きそうなのはちょっと辛い。
スパイダース時代の牧歌的な展開の方が、そういう点では楽だったかな。。
 
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