読書

[感想][小説]王都炎上 アルスラーン戦記1 [田中芳樹] 「アルスラーンの登場シーン少なめ?漫画1〜3巻対応。アルスラーン用語集はこちら。」

更新日:

2015年4月から、


アニメ絶好調放送中の「中世ペルシアによく似た異世界の英雄物語」、田中芳樹「アルスラーン戦記」
 
当ブログでも「小説版」でアクセスしてくる方が多いのですが、最新14巻の感想しか無いので。
今回、小説 第1巻を読み直して、感想を書いてみました。
 
※ネタバレ注意!
 
広告


 

本はこちら

今回私が読んだのは、

1986/8に発売された初期版。表紙は天野喜孝
アニメでは、


おしゃれな銀仮面ですが。
小説版の挿絵はどうみてもFFの暗黒騎士でした。
 
なお、今ではこれは絶版
昔は古本屋に結構売ってましたが、最近は人気が出てるので・・どうかな?Amazonでは値段が上がってますが・・。

新しい小説版が読みたい方は、

光文社文庫版か、

2巻とセットになったカッパ・ノベルス版、もしくは

Kindle版があります。
 
私が読んだ初期版は、漫画・アニメと基本的に同じなので大丈夫と思いますが。
もし他の版と内容が異なる場合が申し訳ありません。

1巻総評

小説版1巻は、アトロパテネの会戦から、牢屋でのアンドラゴラスと銀仮面の対話まで。
つまり漫画1巻から漫画3巻まで。
 
今読んでも、テンポがよく、余計な装飾がなく、読みやすい良書です。
集中して読めば2時間前後で読める分量です。
 
漫画・アニメとの違いは、後述していきますが。
大きくは2つ。
ルシタニア奴隷(エトワール)がまだ登場しないこと。
アルスラーンの登場シーンが少ないこと。
 
アルスラーンについてはおそらく意図的です。
まだ「何者でもない」「何もできない」「お荷物」「ひ弱な王族」であることを強調するためですね。
あと、周りの敵味方が強すぎるのもあります。。
小説版では、アルスラーンが成長しするにつれて、出番が増えていきます。ご安心ください。一緒にアルスラーンの成長を見守りましょう。
 
他には。
当然、小説版の方が描写が細かいです。
料理の上手いエラムが作った食事シーン、パルス昔話、登場人物の逸話などを知りたければ、小説を読んだ方が良いです。
特に戦争による生々しい記述は、小説版の方がすごいですね。
特にエクバターナ落城後のルシタニア軍の横暴は、漫画アニメでは表現できないレベル。。
 
広告

地図

第1巻にあった地図を、すごく大雑把に絵にしました。
アルスラーン戦記地図
距離とか不正確なので、大体の配置がこうなってると掴むくらいに使ってください。

用語集

1巻で出てくる用語をまとめてみました。
ペルシャ語?だから、アニメでセリフを聞いただけでは、意味がわかりにくいので。

ヤシャシーンとは?


アニメでよく叫ばれてる「ヤシャスィーン(ヤシャシーン)」は、突撃突撃開始といった意味です。

役職

・エーラーン:大将軍
 小説版では、叔父ヴァフリーズが、アトロパテネの戦いの後、なんとエーラーンを引退、後任にダリューンを推薦しようと考えていた、とあります。
 もし戦いに勝ち、ダリューンがエーラーンになってたら・・どうなっていたか?
 たぶん国王アンドラゴラスと喧嘩して、すぐ辞めることになったかも。。
 
・アーザーターン:騎士
・アーザート:自由民
・ゴラーム:奴隷
・ワースプフラーン:王族
・マルダーン:戦士
・シャーオ:国王
・デイビール:書記
・デイビール:書記官
・フラマータール:宰相
・マグパト:大神官
 
・マルズバーン:万騎長
 騎兵一万を率いる将軍のこと。パルスには12人いる。


 ダリューンは最年少27歳。
 他はサーム、クバード、シャプール、ガルシャースフ、カーラーン、キシュワード、マヌーチュルフ、バフマン、クシャエータ、クルプ、ハイル。
 クシャエータ、クルプ、ハイルは、小説版ではついぞ生死不明。たぶんアトロパテネで死んでる( ;´Д`)
 小説版1巻で登場しないのはキシュワードとバフマン。ただし漫画・アニメでは、


 鷹のアズライール関係で、少しだけキシュワードが登場(上のツイートのあごひげが立派なツンツン頭の若い将軍)。

称号

パルスでの名誉ある称号。
 
・マルダーンフ・マルダーン:戦士のなかの戦士
・シールギール:獅子狩人
 
ダリューンは十代で戦士、獅子狩人の称号を得て、アトロパテネの段階でマルダーンフ・マルダーンと呼ばれているほどの化け物。

単位

30ガズ:約30メートル ←1ガズ:約1メートル
8アマージ:約2000メートル ←1アマージ:約250メートル。
1ファルサング:約5キロ

感想

漫画・アニメとの違いを中心に書いていきます。

第一章 アトロパテネの会戦

・第1話の、


 若きアルスラーンとルシタニア奴隷との話はありません。漫画・アニメのみ。
 よって、アニメや漫画で登場した市民の子供3人組がアルスラーンの従者となってアトロパテネに参加し、そして戦場で・・のシーンは無し。
 
・戦場では、裏切り後のカーラーンとアルスラーンは出会わない。
 カーラーンとダリューンは出会い、一騎打ち。
 
ヴァフリーズが特に見せ場もないまま銀仮面に一撃でやられる( ;´Д`)
 アニメ・漫画のように、ルシタニア兵士を倒すシーンなどない(´;∀;`)

第二章 バシュル山

ナルサスの隠居先がバシュル山。


・ナルサスの父親テオスについて記載あり。
 パルス歴315年、トゥラーン・チュルク・シンドゥラの三ヶ国同盟によるパルス進行時、出征しようとした直前、階段から落ちて頭を石段の角で打って死亡( ;´Д`)
・三ヶ国同盟時、ナルサスが一騎打ちで勝ったパルス兵はなんと千騎長。
 ナルサス、この時点で強かった。
 なお、ダリューンはこのとき千騎長になったばかりとか。
 
・ナルサスが宮廷を去った理由が詳しい。
 堅苦しい宮廷生活が嫌、
 アンドラゴラス王に気に入られなかった、の他、
 改革案が受け入れられなかった、
 既得権益を得ている官吏、神官、貴族の不正を暴こうとして逆に王に讒言された、
 トドメは出奔する前に置き手紙で政治批判、提案、「王よ目を開け」云々・・。
 キレたアンドラゴラスをヴァフリーズがなだめたこと、ナルサスはダイラムの領地を返上したので、罰せられず放置された。
 
・アンドラゴラス王の若き頃、タハミーネ王妃がかつていたバダフシャーン王国の話が。
 兄王オスロエスとの亀裂の原因はタハミーネにあった、とのこと。
 漫画・アニメは、オスロエスの話は控えめ。アルスラーンにまつわる秘密に絡む話なので、後でドバッと描写するのかな?

第三章 王都炎上


・パルス繁栄の理由である、大陸航路の説明あり。東西交通の要所で、交易で儲かっていた。
 漫画・アニメでは、時間の都合上、こういった細かい話はとばされがち。

・アニメ、ガルシャースフはやられた後のシーンしか無かったような…。
 小説はちゃんと書いてます。といっても、結末は同じですが( ;´Д`)
 
・建国伝説の一章。

「…かくして英雄王カイ・ホスロー、黄金の玉座につきければ、列王は大地にひざつけて服従を誓約し、ここにパルス国の統一はなれり…」

 カイ・ホスローは、今後、だんだんと名前が出てきます。

四章 美女たちと野獣たち

 
・一番の違いは、ルシタニア国王 イノケンティス七世

背が高く肉付きは良いが、血色が悪く、皮膚には生気が欠けている。両眼は熱っぽいが、その熱は地上に向けられたものではなかった


 漫画のように丸々太って可愛いキャラではなく、普通の狂信者( ;´Д`)
 酒も肉も飲食しない、模範的なイアルダボード教徒なので、なんと砂糖水を飲んでいる( ;´Д`)
 しかも、対談相手にも、葡萄酒(ナビード)でなく砂糖水を進める迷惑っぷり。。
 
・王弟ギスカール、苦悩たくさん。できる男に仕事は集中する。兄王のイノケンティス7世砂糖水の被害者だし。
 この苦悩、今後どんどん増えていきます。その気の毒っぷりも楽しみの一つ・・かな(´;∀;`)
 
※この記事書いてる時点で、ここから先はまだアニメ放送されてません。
 
六騎千騎以上の精鋭カーラーン部隊に勝つアルスラーン軍すごい!


 そりゃアルスラーン無双発売されるわ・・。
 
・アルスラーンに初めて会ったときのギーヴの心の中。

将来のことは将来のことである。もともともめごとは大好きなのだ。さしあたり、ファランギースのそばにもいられるし、ルシタニア兵を剣先にかける大義名分も手に入る。窮屈になったら逃げ出せばよいのだ。そうギーヴは達観している。


 まだこの頃のギーヴは、打算ありありでアルスラーン陣営に参加。

第五章 玉座をつぐ者

・聖賢王ジャムシードが蛇王ザッハークに敗れた話。
・7人の魔導師と尊師。
 ここでは尊師とグルガーンのみ登場。
・ナルサスの名言。

考え出した策が百あるとして、実行にうつせるのは十、成功するのは一、その程度のものさ。考えることがすべてかなうなら、亡国の君主などいないだろうよ

・銀仮面がヒルメスと判明した後の、アンドラゴラスの様子が秀逸。
 自分しか知らない秘密を知っていて、知らないヒルメスの行動を、哀れむような、あざ笑うかのような。
 この謎を呼ぶシーンは小説ならでは。
 
小説版2巻の感想、また後日書きます。
 
広告

アルスラーン戦記 第1巻 (初回限定生産) [Blu-ray]

関連記事

[マンガ]アルスラーン戦記(1) [荒川 弘] 「28年ぶりに帰ってきた、安心できるアルスラーン!」
 
[マンガ]アルスラーン戦記(2) [荒川弘] 「ナルサスキターー!!ヽ(゚∀゚)ノ曲者の登用は、地位でも名誉でも金でもなく?」
 
[漫画]アルスラーン戦記 3巻 [荒川弘]「ファランギース初登場、早速ギーヴと漫才。原作と唯一設定が異なるエトワール。」
 
[アニメ]アルスラーン戦記 第一章「エクバターナの栄華」 キラキラヘアーのアルスラーン「大人しく奴隷になろう♪」
 
田中芳樹関連の記事は以下。
田中芳樹 | とかいな暮らし 〜都会生活ときどき田舎〜
 
荒川弘関連の記事は以下。
荒川弘 | とかいな暮らし 〜都会生活ときどき田舎〜
 


 
( ・∀・)つ最後にブログ村とSNSのボタンをクリックしていただけると、ちゃさん感激!
 
にほんブログ村 その他日記ブログ 草食系男子日記へ
にほんブログ村
 

広告

広告

-読書
-,

Copyright© とかいな暮らし 〜都会生活ときどき田舎〜 , 2017 AllRights Reserved.