読書

[マンガ]ベイビーステップ 14巻 [勝木 光] 「荒谷くんの強さ、フィジカルだけにあらず!清水さん、エーちゃんにアタック!」

投稿日:

※ネタバレ注意! 本格的テニス漫画「ベイビーステップ」14巻の感想です。

http://www9.nhk.or.jp/anime/babysteps/

NHKアニメワールド ベイビーステップ

本巻はアニメ第二期 6月下旬頃〜 の放送に該当かな。
 
広告


 

本はこちら

左が単行本、右がKindle版。
 

表紙は、試合白熱のエーちゃん(丸尾栄一郎)荒谷くん
 
表紙をめくると制服姿の清水さん(清水亜希)

前巻のあらすじ


・12巻の続き、なっちゃん(高崎奈津)との練習試合、決着。
・神奈川県ジュニアテニス選手権大会 決勝(荒谷くん)との2回目の対戦、第2セット中盤まで。
・荒谷くんの左利きに苦戦するエーちゃん。

詳しくはこちら
 
広告

今巻の感想

概要

・13巻の続き、神奈川県ジュニアテニス選手権大会 決勝(荒谷くん)との2回目の対戦、第2セット中盤から決着まで。 
・関東ジュニアに向けた練習編。
番外編 10才のエーちゃんと影山(影山小次郎)
巻末オマケ四コマ
 エーちゃん、タクマ先輩にケンカ売ったと伝言ゲームに( ;´Д`)
 
前半は白熱した試合。
後半はかつて対戦したライバルが多数登場!
その中には11巻で登場したヒロイン候補の清水さんも!なっちゃんの心境やいかに。

神奈川県ジュニアテニス選手権大会 決勝(荒谷くん)

荒谷くんの強さ

第2セット(セカンドセット)は6-3でエーちゃんがとった
しかし荒谷くんの反応はどんどんよくなっており、全く油断できない状況。
 
以下、荒谷くんが試合中にみせた長所です。
 
・対応力。
 三浦コーチと諭吉くんの会話。
 大雑把なテニスをするくせに修正が早いのは、タクマ先輩によってナンバー2止まりが続いていたから、やられた分だけ素直に反省できる。 
 実際、エーちゃんのドロップなどに、徐々に対応していく荒谷くん。
 
・衰えない闘志。

荒谷くん
ただ負けるのが大っ嫌いなだけなんだよ!

 シンプルであるがゆえに揺るぎない気持ち。
 
・体力。
 この大会、ファイナルセットだけ2ゲーム差がつくまでやる方式。ブレイクするまで終わりません。
 そうなると、フィジカルに優れ、戦法がシンプルで頭の疲労が少ない荒谷くんが有利。
 かつての岩佐くんなどと違い、最後までピンピンでした。
 
・観察眼と幅広い引き出し。
 ファイナルセット、疲労で苦しむエーちゃんをしっかり観察。
 体力が少ないからエーちゃんが短期決戦にくると読み、「相手がリスクを負って急いで攻めてくるなら、守備的に戦うのは当然の策」と、長期戦に持ち込むスタイルに変更。
 状況を見て、別のスタイルを選択できるほどの引き出しの広さ!
 
・やっぱりフィジカル。
 ファイナルセット、荒谷くんがテニス哲学を披露。

荒谷くん
チェンジオブペースは身体能力が足りない奴のためのもの、
テニスも昔は戦術が大事だったが、人間と道具が進化したのにコートの広さは変わらず
最終的に必要となったのは試合終了まで衰えない力(パワー)と脚(スピード)
 
つまり身体の差こそが・・
力の差なんだよ!

 結局フィジカルに戻ってしまった( ;´Д`)

チェンジオブペース最大の敵

パワーとスピードで勝る荒谷くんに、チェンジオブペース(緩急とコースの使い分け)で対抗するエーちゃん。
途中まで互角でしたが。
ファイナルセット(第3セット)が進むにつれ、エーちゃんは崩れていきます。
 
疲労のため、考えられなくなったからです。
 
前述の通り、ファイナルセットは2ゲーム差がつくまでやる形式。
試合開始から2時間が経過、試合中に一瞬気持ちが切れるエーちゃん。
疲労で頭が回らなくなり、考える集中力がなくなり、ベンチでノートを書くことすら困難に。
 
そうなると、ここまで勝ち上がってきた要因である、ノートを使った復習や予習ができず、データテニスが崩壊。
 
有効な策を思いつかず、仕方なく、残る体力を振り絞ったプレーや、サーブを読んで先に動く読みで、短期決戦を選択しますが・・、

荒谷くん
チェンジオブペースの選択肢は無限・・
つかみどころのねえお前のテニスには正直イラついてたんだが・・
そこに「急ぐ」って条件が一つついただけで…
選択肢は一気に狭まるんだぜ!

 荒谷くんに完全に狙いがばれ、サービスダッシュをロブのリターンでいなされるなど、完全に失敗。
 
 頭が働かなくなれば、チェンジオブペースは成り立たない。
これが、一球ごとに攻撃の選択肢を考える頭を使うテニスの弱点。
消耗した状況で、いかにチェンジオブペースを継続できるか?
これがエーちゃんの今後の課題になります。

最後の手段「本能に委ねる」も・・

さて、ファイナルセット。
 
8-7で荒谷くんが先行した状態で、ダブルフォルト、0-30となり、追い込まれたエーちゃん。
最後の手段、頭を使わない「本能に委ねた」戦いを選択!
高速サーブを二連続で決める!
 
周囲は騒ぐが、青井コーチは悲観的。
これは疲労で理性が働かなくなって本能に任せるしかない状態で、長続きしないと予想。
 
荒谷くんも、これは最後の悪あがきと考え、ここを勝負どころと考えます。
とった戦法は、フォアでバック側へ返すこと。
エーちゃんはフォアのクロスをバックで返すのに慣れてないから、本能に委ねても良い対応ができない。
リターンが甘くなったところを荒谷くんはフォアに回り込んで強打、エーちゃんのリターンはミス。
ついに荒谷くんがアドバンテージ!
 
頭が働かないエーちゃんは、同じやられ方をしないよう、荒谷くんにバックを打たせるしか思いつかない。
 
そんなエーちゃんを読んでた荒谷くん、完全にバックにくるのを予期して、回り込んで強打!
エーちゃん、身体が急に重くなり、届かず!

青井コーチ
本能が緊張感より疲労感に強く反応すれば
戦うことより
まず身体を休ませることを優先する

つまり奇跡のバランスは崩れる

本能に委ねると、無理ができなくなるんですね・・。
体は正直、というやつですか。

死闘の結末

荒谷くんのアドバンテージ。
サーブでフォルトをとられ、もう入れるのが精一杯のエーちゃん。
 
そんな威力のないサーブを回り込んだ荒谷くん。
左のフォアがバック側に来ると体重移動したエーちゃん。
荒谷くんはそれを見抜いて、逆をついてフォア側に軽く打つ。
エーちゃん、追いつく力は残されてなく、コート上で仰向けに倒れる。
 
6-3
3-6
9-7
で荒谷くんが優勝!

試合直後、
荒谷くんだけでなくエーちゃんにも観客から大歓声が!

試合を楽しめたエーちゃん

この試合にて。
エーちゃんはテニスを楽しんでるという発言が多数出てきました。

なっちゃん

第3セット前。
青井コーチは、経験の差と左利きの不利から苦戦を予想するが。
なっちゃんはきっと平気だと発言。

なっちゃん
だってエーちゃん
なんか楽しそうだもん

ここで12巻を読み返すと。

しかし、試合前に青井コーチに言われた「楽しめ」が出来ず、「今までと違って勝つまでがすごく苦しい」ために試合後も喜べないエーちゃん。

なっちゃん
今は終わったばかりだからそんな感じかもしれないけど
きっとすぐわかるよ
本当に楽しい試合は
そういう試合だって

苦しい試合こそ楽しい、そんな試合を今エーちゃんができていて、しかも先日までできなかった「楽しむ」ができていると発言。

影山

なっちゃんに続き、昔の球技大会の話を持ち出して同調(この話は番外編として巻末に掲載。本記事の最後にも記載。)
 
以前は、周りとズレてて、自分の全力に答えてくれる人がいなかったが、今は。

影山
だから あいつ 今 本当に楽しいんだと思うんだよね
全力のあいつに
全力で答えてくれる人がいるんだもん

それも強くなればなるほどたくさん
誰かと全力でぶつかる楽しさを
あいつはテニスで見つけたんだよ

羨ましいですね。

岩佐くん

試合後。
強敵相手に健闘したエーちゃんを讃えるコーチ陣だが、エーちゃんの反応はイマイチ。
 
そこへ唐突に、4巻で戦った岩佐くんがエーちゃんの元へ。
前回対戦した半年前は「楽しいだけじゃ荒谷には勝てない」と言った荒谷くんだが、それを訂正しに来た模様。

岩佐くん
僕も本当にやりたい絵を志して気づいたんだけど
人生を懸けて何かを目指すなら
「楽しい」って感情より前に進む原動力になるものはないと思う

幾度となく壁に当たる度に
なんとか乗り越えようと全力で考えて
その都度前を向いて立ち上がる君は
誰よりこの試合を楽しんでるように見えた

そして、試合中のエーちゃんのスケッチを見せる岩佐くん。
笑顔ではないが、凛々しい表情。これがテニスで楽しい表情!

岩佐くん
あの荒谷をあそこまで追い込むことができたのは
君が誰よりもテニスを楽しんだからなんじゃないかな

かつての対戦相手から最大級の賛辞を贈られたエーちゃんは、涙を流す。
 
そして。
 
楽しめても、強くなれても、勝てなきゃ・・と、嬉し涙から悔し涙に。
 
神奈川県ジュニア、エーちゃんは準優勝に終わりました。
目標であった「優勝」は達成ならず。
しかし、多くのものを得た大会となりました。

神奈川 交流練習会

エーちゃん、試合中毒に

試合から二日後。
STCの練習に、一時間以上早くやってきたエーちゃん。
荒谷くんとの試合後、チェンジオブペースのパターンをいろいろ思いつき、早く実践したい模様。
 
そんなエーちゃんを見て、青井コーチは試合中毒だと見抜く。
 
荒谷くんとのヒリつくくらいの真剣勝負は、怖いし苦しいけど、他では経験できない刺激であり、ハマってしまうのはふしぎではない。
これは、危険な登山や、激しいマラソンにハマる人がいるのと同様であり、アルコールや薬物の中毒とは違う、健全なものとか。
 
そんなエーちゃんを見て、エーちゃんと青井コーチは1セットマッチ。
結果は、元プロの青井コーチが面目を保ちました。
大きく息を切らせてますが(;・∀・)

プロか受験か

「全日本ジュニアで優勝できなかったらプロをあきらめる」
勝てなかったらプロを諦められるのか?
大学に行って実業団という手があるが、受験するとテニスで半年のブランクがつく。ただでさえテニスを始めた時期が遅いエーちゃんにとって致命的。
なにより、プロになれなければ、なっちゃんの隣にいられるのか?
 
高校三年生になったエーちゃんは、周囲が受験モードになっていることもあり、将来について悩む日々。

かつてのライバル達と交流練習会

そんなある日のSTC。
今日はこれから、いつもと違う、実践的な練習をする、とコーチ。

ちわーす!!

やってきたのは、荒谷くん、宮川くん、最上くん(12巻で3ページだけ登場)、岩佐くん、そして清水さん!
 
今日から関東ジュニアまでの3ヶ月あまりを、全日本ジュニアに向けた強化期間として、定期的に交流練習会を行うことになった模様。
過去に一定以上の成績を残した選手のみ召集し、実践的な練習を行い、神奈川全体をレベルアップさせることが目的。

これには、試合中毒になったエーちゃんをみて、もっと試合経験を積ませたいと考えた青井コーチも一枚絡んでいる模様。
エーちゃんにとっては渡りに船。
 
この日から、STCのコートには、荒谷くんの大声が響きまくります( ;´Д`)

チェンジオブペースの練習に最適な岩佐くん

この交流会、例外が2人。
 
岩佐くんは、チェンジオブペースの練習相手として、青井コーチが特別に呼んだ模様。
 
エーちゃんとは4巻で戦った岩佐くんですが。
彼はあらゆる球種を、あらゆる球速で、どんなコースにも、どんなタイミングでも打てる抜群の技術を持っており、今のエーちゃんが一番参考にしたい人物ですね。
 
ちなみに岩佐くん本人が参加を承諾した理由は。
美大に落ちて時間があるのと、空いた時間にデッサンする権利を得たから( ;´Д`)
あとは、単にコート上にいろんな絵を描きたかったからかな。。
 
休憩時間に、岩佐くんに「速球を遅く返すコツ」を質問するエーちゃん。

岩佐くん
掴んで放る感じ…かな
 
エーちゃん
あ…この人
なっちゃんと同じ感覚派

参考になりませんでした…( ;´Д`)

エーちゃんにアタック!清水さん

もう一人は、関西の学校の清水さん
 
参加したのはコーチである母親の意向。
その母親は、STCにいるなっちゃんの練習環境をみたかった模様。
 
母親は、日本一の清水さんを倒す可能性があるのはなっちゃんだと考えている。
なっちゃんが伸びている一方、清水さんは最近伸び悩み。
母親は、ヒッティングパートナーを母親が選んでいるから同世代の選手との競争意識が希薄とか、最近は年頃だからか反抗期か・・とか考えていますが。
多分、エーちゃんのせいかな。
だって、練習の合間に、じーっとえーちゃんを見ているもん、清水さん( ;´Д`)
 
そんな恋する清水さんは、休憩時間、エーちゃんと鉢合わせ。
このチャンスに、清水さん、積極的に話しかける!
・・も、挨拶以降、途中で会話が途切れる( ;´Д`)
が、がんばれ!

清水さん
あの・・
その・・
テニス・・好きなんですね
 
エーちゃん
へ・・?
それは・・
そうですけど・・
 
清水さん
あ・・
すいません・・
ここにいる人は皆そうですよね

エーちゃん
(な・・なんだ?

が、がんばったよ清水さん( ;´Д`)
 
清水さんがこんな質問をしてしまった理由は、次巻にて。

広告

今巻のなっちゃん

神奈川県ジュニアテニス選手権大会 決勝

エーちゃんの隣のコートで試合。
えーちゃんが苦戦する中「もう5-0」「いつもよりノッてて楽しそう」という描写が。
そして6-1 6-0と圧勝、神奈川2連覇達成!
全身で喜びを表現するなっちゃん!
 
そしてエーちゃんの試合に駆けつける。
「通ります!」と断ってコートの裏を通り抜ける時に、エーちゃんにしっかりアイコンタクト

エーちゃんを自慢

交流会にて。
試合してるエーちゃんを、ぼーっとみてる清水さんに話しかけるなっちゃん。
 
なっちゃん、顔をにやけさせて、エーちゃんがすごいと清水さんに自慢
彼氏のいいところを語っているようにしか見えない(;・∀・)
 
このエーちゃんを意識してる清水さんをきっかけに、今後のエーちゃんとの仲が・・?

番外編 10才のエーちゃんと影山

掲載元はWEBマンガ

コカコーラサイト限定、勝木光「ベイビーステップ」番外編 - コミックナタリー

日本コカ・コーラ株式会社の10代向けサイト「Coca-Cola Happy Teen's Club」に、勝木光「ベイビーステップ」の描き下ろし番外編がWEBマンガとして登場した。

上記に掲載された話が、巻末漫画として載っていました。
(作中にコカコーラが登場してますね)

概要

・性格は全く違うが、毎回試合に来てくれたり、エーちゃんに意外なアドバイスをくれる、信頼出来る友人の影山小次郎
 彼とエーちゃんの出会いが描かれています。
 
・舞台は10才、小学生、球技大会のサッカー
・スポーツに目覚めていないエーちゃんは、影山含む三人と余りモノ扱いをされ、DFをやらされることに。
・影山を含めた3人はやる気なし。でも真面目なエーちゃんは全力宣言、公園で一人サッカーの練習。
 分厚い「サッカーのすべて」の本に付箋をつけて読みこんでました。
 
・そこをたまたま通りかかった影山を、エーちゃんは純粋まっすぐな穢れなき眼で説得。
・影山は面倒くさいがって拒否。
 そして「そこまでして周りに好かれたいか?」と聞くと、そんな打算など微塵もなかった純粋なエーちゃんは、考え込んだあとに。

エーちゃん
それより僕は練習したほうが楽しいかもって思ってるだけだよ
せっかくDFやることになったんだし
やるだけやってみようかなって
やってみないとわからないことってあると思うよ

3巻タクマ先輩との対戦時の、

だからとりあえず限界のスケジュールでやってみて
無理かどうかはその後再検討・・ってことにしようかと

 この発言と似てますね。昔から変わらないエーちゃん。
・エーちゃんの熱意に押された影山、ちょっとなら・・と練習参加。
 これが大会まで毎日続きました(;・∀・)
 
・一週間後の球技大会。
 後半ロスタイムで同点、2組で一番運動神経がよい原田くんが、ドリブルで影山に突っ込んできた!
・ここで影山、エーちゃんとの練習で学んだ「目線を相手と同じ高さに合わせる」「下半身を漠然と見る」ことで、ボールに触った!
 バランスを崩した原田くんを、「眼がよい」エーちゃんが見逃さずにアタック、ボール奪取!
・エーちゃん、八木くんへパス!
 その八木くんがゴールを決め!勝利!
 
・当然ヒーローは決勝ゴールの八木くんですが。
 影山はエーちゃんに感謝の意を表し、

影山
こいつなんか変な奴だけど
思ったよりイイ奴かも

 エーちゃんの良さを認めてくれました。
 
・そして時間は現在に戻り。

影山
あの時から俺は
お前がいつか何かの分野で
すげー奴になるって気がしてるんだ
がんばれエーちゃん!

 おお・・めっちゃいい奴じゃないか、影山(´;∀;`)
 久しぶりに美しい友情物語を楽しめました。
 
広告

ベイビーステップ 第2シリーズ DVD-BOX2

その他の巻の感想

※( ・∀・)つ[マンガ]祝アニメ化!ベイビーステップ 1巻 (勝木 光) 「全巻感想始めます!」
全巻の感想に着手中。先は長い・・。


( ・∀・)つ最後にブログ村とSNSのボタンをクリックしていただけると、ちゃさん感激!

にほんブログ村 その他日記ブログ 草食系男子日記へ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村 にほんブログ村

広告

広告

-読書
-, ,

Copyright© とかいな暮らし 〜都会生活ときどき田舎〜 , 2017 AllRights Reserved.