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[マンガ]インベスターZ 9巻[三田紀房]「ホリエモン登場、ベンチャーは無理で当然、狙うは一攫千金!DMMが先駆けて手に入れたピンクオーシャン」

投稿日:

※ネタバレ注意!

2015/6/23発売。


株・投資マンガのインベスターZ 9巻の感想です。

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本はこちら

左が単行本、右がKindle版。
  
お札をまいているのは主人公の財前孝史
 
帯の推薦文は


Jリーグ 川崎フロンターレ所属のサッカー選手、中村憲剛
 
川崎フロンターレとのコラボイベントで、


三田紀房先生の話を聞いた縁で、なんだか興味が出たので読んでみました。
 
※コラボイベントまとめはこちら

1〜前巻(8巻)までの感想をざっくりと

※以後、左が単行本、右がKindle版。

この機に、DMMコミックレンタルと電子書籍の楽天コボで、全巻をざっと読んでみました。
コミックレンタル
 
タイトルの「インベスター」とは投資家のこと。
Zは主人公、財前孝史のZ。
 
1巻で、口座の認証コードの末尾に、ユーザ名として名前の頭文字1文字のZを入力したときに、先輩が発した言葉がタイトルに。
 
入学金ゼロ、授業料タダの私立中高一貫男子校 学校法人道塾学園に入学した、中学一年生で学年主席の財前。
野球部に入ろうとしたのに、知らない先輩に連れられて行ったのは、図書館の中の秘密の部屋にある、学年主席しか入部できない秘密の投資部
入学金ゼロ、授業料タダなのは、この投資部が投資で稼いでいるから!
財前は入部を勧められ、

財前
投資は全然興味ないんですけど…
マージャンがしたいんで…

投資部が行っている麻雀目当てで入部( ;´Д`)
 
最初は麻雀がしたくて謎のマージャン踊りを二回も披露する繰り出すただの麻雀中毒だったが、いきなり100億の投資で利益確定、頭角を表し始める!
 
このマンガはいわゆる「ノウハウ本」「意識高い系」「自己啓発系」
画力・ストーリーより文章・セリフ・名言格言重視。
というか、ストーリーや個々の内容は整合性が取れてない場面も多く、超展開も多いため、突っ込んだら負けです。
 
2巻で、テニス素人の神代先輩がテニス部のレギュラーにテニスの試合で勝つ話は納得できない・・。
「投資はミスをしない」を引き合いに、ミスしないテニスを心がけた素人の先輩が勝利するというのはさすがに・・。
 
3巻、ヒロイン藤田美雪が表紙に。
道塾の創始者藤田家の玄孫。
9歳から株やってて保有資産は2000万円
 
投資素人の財前は、3巻で美雪に攻撃されまくるも、美雪の高級時計値段の半分は広告費だからそんなの買う奴は投資家として三流、と一矢報いる( ;´Д`)
 
ここから時々美雪の視点に。
東京の女子校の桂蔭学園で、町田さん、久保田さん女子投資部を結成。
カワイイ名前を!と美雪はグループ名をガールズインベスターP(苗字に田があり、英語でPaddyだからP)と決めるが、久保田さんと町田さんに「なんかイマイチ…」「全然カワイくない」と心の中で毒づかれる( ;´Д`)

登場人物のつぶやき・本音・心の中がリアリティありすぎるのが本作の見どころです。
 
4巻。
財前は投資始めたばかりなのに、長年収集してきた地下室の金庫の財産を売って運用しようと発言。
藤田家当主と直接面会して説明すると、投資に失敗したら財前は一生藤田家の書生となる条件付きでOKを出す!
失敗したら人生が終わる財前!
しかし投資先としてベンチャーを選ぶと宣言した割に、知識ゼロ!
無謀!
この巻以降、ベンチャー企業との話が増えていきます。
 
それと、太平洋戦争の話、アメリカに負けたくない!という話も増加。
 
町田さんのお姉さん、浩子の就職活動がリアルすぎる( ;´Д`)
 
5巻。
4巻末からの続き話ですが、町田浩子は就職活動の一環として投資をスタート。
 
また、財前のひいじいさん、財前龍五郎と、藤田家との過去のいきさつも徐々に語られていきます。
 
6巻、ジャパネットの高田社長の話、面白かった!
 
9巻でも登場する、ロケット会社の日下部さん(リッチーさん)からベンチャーについて学ぶ財前。
小さな利益より大きなリターンを得ようとする、普通の会社とは一風違う会社経営。それがベンチャー。
 
7巻終盤から夏合宿編スタート。
明らかにカタギはいなさそうな投資部OB数人により、毎日麻雀漬け、早朝ランニング、投資の説教、説教、説教・・。
あまりの前時代的なやり方に財前はキレた!
 
8巻最初でキレて「失礼します!」と部屋を出ようとするが、投資部の仲間もOBも無反応。
部屋を出てしばらくしても誰も追いかけてこないので、「無視されてる」と傷ついた財前。
結局、自ら部屋に戻り、無言で両手にバケツをもって自らを罰する財前。
まだ中一のおこちゃまだった( ;´Д`)
それでも周囲は無反応。
ようやく先輩の一人が、マージャンをしながら視線もあわさずに
「カッとなったら何事も負けよ」とつぶやくが、さらに財前を惨めな気持ちにさせる・・という超絶シュールな展開が私にはツボ。
 
9巻に続く話として、ホリエモンこと堀江貴文が登場。
京都からきた中川さん不老不死ビジネスという怪しさMAXに、1000万円投資すると宣言。
ただし3つの条件を要求。
 
1つ目は「不老不死のビジネスアイデアを論理的に説明すること」
これはクリア。
ちなみに不老不死ビジネスとは、ベニクラゲが細胞が老化しても元に戻るから・・というところにヒントを得ているとか。
 
2つ目は「財布と携帯を持たずにヒッチハイクで札幌まで行くこと。タイムリミットは二日後の正午」
このわけがわかならい試練に、おかっぱ頭の中川さんは、当初友達にお金を借りて飛行機・・とズルを考えたが、それがホリエモンの答えか?と悩み、結局ヒッチハイクをすることに。
 
なおホリエモンの模範解答は「ヒッチハイクしないとダメ」「企業したらプライドかなぐり捨てて頭を下げないといけない」「目的のために自己犠牲できるか?」「そしてそれをテストされてることに気付けるか?」でした。
 
3つ目は9巻最初に。
 
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今巻の感想

概要

・ベンチャー 不老不死ビジネス編 条件3つ目。
 堀江貴文、ベンチャーを語る!
・財前のひいじいさん、財前龍五郎と藤田家の因縁、理由が判明!
 山本五十六と真珠湾攻撃を検討したとか、話がとんでもない方向へ。。
・町田浩子 就活編。
 DMMの亀山会長が登場!
 そして浩子は資本家になる宣言!
・巻末対談漫画は、ミキティこと楽天の三木谷浩史が登場。
 Jリーグ ヴィッセル神戸の借金数十億をポケットマネーで肩代わりしたことで有名(個人的に貸し付けてた債権を放棄したとか)。
 元大学体育会のテニス部主将とか。どうりでパワフル!
 
今巻のストーリー展開。
藤田美雪の兄、8巻で登場した藤田慎司と財前が、なぜか先祖の確執をめぐって三番勝負することに。
財前が負けたら、道塾の投資部は解散&財前は藤田家で一生投資担当という名の奴隷に!
慎二が負けたら、アメリカの大学に行かずに日本の東大に行くことに!
慎二は「あんなバカしか行かない東大」「ショボい大学」「四年もいたら人生台無しだ」「二度と立ち直れない」とボロクソ言うが、結局財前の挑発にのり、賭けが成立。
 
この漫画「投資家は感情的になるな!」と言いながら、財前も慎二も美雪も藤田家当主も感情的に物事をホイホイ決めてるんだが( ;´Д`)
 
財前龍五郎の話はあまりにもアレな戦争の話になるので・・。
ここではベンチャー 不老不死ビジネス編と町田浩子 就活編について書きます。
 
しかし、川崎フロンターレの公式HP内で宣伝した後の最新刊が、よりにもよってDMM編とは・・。
DMMは、作中で語られてる通り、アダルティ分野がメインですから、おこちゃまがググったりしたら、家庭はパニックになるかも( ;´Д`)

ベンチャー 不老不死ビジネス編

8巻の続き、堀江貴文から融資を受けるための3つ目の条件は。
「ロケット会社のために、一日で丘の草を刈れ」
北海道特有の広大な丘の草を一日で!
融資を受ける中川さんは、草刈機1つしか持っていない。
どう考えても無理であり、融資を断る嫌がらせにしか思えなかった不老不死ビジネス考案者の中川さん、当然クレーム。
 
しかし堀江貴文は「不老不死は無理じゃないのに草を刈るのは無理…これをどう説明するの?」を皮切りに、持論を展開。

堀江貴文
ベンチャーとは…
無理を実現させてビジネスに変えることだ

世の中の人がそんなことありえないとか空想の世界の話だとか言って
誰も手をつけようとしないことに果敢にチャレンジして具体化させること…
それがベンチャーだ

そして無理が無理でなくなったとき
人々は驚く
いっせいに飛びつく
商品は爆発的に売れる
巨大な利益を生み ビジネスとして大成功する

何事もはじめから無理と決めつけて挑戦しないヤツに起業する資格はない
やめてしまえ

常識では絶対無理な分野に、ハイリスクハイリターンで飛び込む!現代の大航海時代、それがこれがベンチャーなんですね。
普通じゃない!小市民には絶対無理!

なお。
こんな無茶を実現するためのヒントは「一人でやれ」と言われなかったこと。
つまり人の力を借りろ、ということ。
 
8巻の2つ目の条件ヒッチハイクで試した「プライドを捨てて人に頼むことができるか?」と一部重なりますね。
その他にも堀江貴文の狙いがありました。

堀江貴文
中川さんは優秀でいい家庭に育ったエリートだから、たった一人で正しいことを正しくやろうとする

でも一人では面白いことはできない
人って論理だけでは動かされないから

面白いものって論理じゃなく…
感情でできてるんだよ

感動といってもいい

ベンチャー起業家になって世界を驚かすような商品やサービスを生み出したいのなら
まず自分が感動してその喜びを仲間と共有する経験をしないとね

ベンチャー起業家が、揃いも揃って情熱家な理由がわかった気がしました。
人を動かすには感動・・。なるほど。
 
堀江貴文がここまで中川さんにさせるのは、当然単なる親切ではなく。
投資家は起業の業績が上がらないと儲からないから、もあるでしょう。
それをおいても、堀江貴文のベンチャー論、迫力があった!
 
ちなみにその後の中川さん。
一人で草刈機でトライするも、当然追いつかない。
それでも諦めずに草刈りを続ける。
すると、当初は助力を拒んだ農家のおじさんが、見かねて助けてくれることに!
それだけでなく、おじさんは仲間を呼んでくれ、最終的には数台の機械が丘に集結、草を刈ってくれました!

中川さん
ありがとさんだす!
ありがとさんだす!

なんどもお礼を述べ、頭を下げる中川さん。
その言葉には心からの感謝が込められていたでしょうね。
 
いい話で終わりましたが・・ここで中川さんの話と、堀江貴文の出番は終わり。
今までの作品構成からすると、この二人はもう登場しないと思われます。
残念( ;´Д`)

町田浩子 就活編

何度か就活している様子が登場しましたが・・ついに内定が出て、入社を決めたようです。
国内最大手の電機メーカーの内定を蹴り、なんとDMMへ!
それも、会長の亀山敬司にアポ無しで会いに行き、その場で内定が出るという超展開!
 
亀山会長の話、かなり面白かったです。
この話、どこかで見たな・・と思ったら、
【予告】独占・DMM亀山会長 「今、すべてを語ろう」
これでした。
マンガと重なる話があり、一部無料で読めます。
 
簡単にDMMの企業展開を。
亀山会長は、
原宿などで露天商、
石川で雀荘、プールバー、旅行代理店、ファミコン卸問屋を経てレンタルビデオ店へ。
商売をコロコロ変えていますが、

亀山会長
商売なんて10本やって1本当たれば御の字

難しいんだな・・。
 
レンタルビデオ店は好調だったが、

バックトゥーザフューチャー2で、部屋のテレビにどこからか映像が送られてくるのをみて、
「わざわざ借りに来る人はいなくなる」「未来にはレンタルビデオ店はなくなる」と予感(将来のインターネット)。
人が作ったものを売る側から、作って売る側に回ったようです。
これが先を読むセンスですね。
 
そして「資金を細かく分けてたくさん作れる」アダルティな分野に進出。
後発組だったので、普通にやってもダメ。
そこで
・富山の薬売りみたいに委託販売
・ビデオ100本送って三カ月たったら売れなかったものを返してもらう
・集めたデータを分析
・POSレジを開発して無料でお店に配って早く膨大なデータを集め、制作効率を上げていった
 
この結果。

亀山会長
こうしてビジネスの好循環が生まれる!
物流や生産コストが下がり制作費が潤沢になることで
現場のスタッフに他者より高い報酬を支払える
するとさらに品質の高い作品ができるようになる!

商品がよければ売れる!シェアが増える!
まさに「一人勝ち」の構造が完成する!

いいことだらけ!
そして1998年にインターネット時代が到来、バックトゥーザフューチャー2のあのシーンが現実化すると、それまでのノウハウと版権を生かしてアダルティな分野を独占!
ブルー・オーシャン戦略 - Wikipedia

競争の激しい既存市場を「レッド・オーシャン(赤い海、血で血を洗う競争の激しい領域)」とし、競争のない未開拓市場である「ブルー・オーシャン(青い海、競合相手のいない領域)」を切り開くべきだと説く。

亀山会長は、このブルーオーシャンのことを、アダルティな市場で実現したことからピンクオーシャンと名付けます。
このセンス!素晴らしい!
 
そんなDMM、英会話からFXからゲーム(艦これ)からいろいろやってるのは、

亀山会長
ウチはね…
節操がないからエロからエコまでなんでもやるの
 
(省略)

思いついたらなんでもやってみる
同時多発的に失敗覚悟でスタートだけはしてみる

目的は会社を続けるため、食うため食わせるため・・つまり生き残るため

ご大層な目標を掲げるより、こっちの方がわかりやすい!
 
ピンクオーシャンで安定した収益をあげ、それを元に挑戦を続けており、

亀山会長
すべての事業には寿命があるから未来のためのリスクを取り続ける

リスクを取らないリスクほど…
経営者として恐ろしいものはないんだよねえ

リスクを取らないリスク・・。
これだけ成功していても、リスクを取り続けなければ、会社は生きていけないんですね。
 
ベンチャーの話といい、この話といい、稼ぐためには失敗上等で挑戦し続けなければいけない・・。
勉強になりました。

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