※ネタバレ注意!
2015/7/17発売。
新刊39巻発売のたくさんのリツイート、コメント等ありがとうございます。電子版でも38巻が本日配信開始となっております。電子版派の方々も宜しくお願いします。(^^)
— 原泰久 (@HaraYassa) 2015, 7月 17
週間ヤングジャンプで連載中、中国の戦国歴史物「キングダム」39巻の感想です。
キングダムのあらすじをざっくりと
1巻から通して読んだのでざっくりと。
アメトークでキングダム特集やってから、古本屋でほとんど見つからないほどの人気!
コミックレンタルと電子書籍で読みました。
舞台は古代中国
時代は紀元前200年代くらい、春秋戦国時代の戦国時代のお話。
(※ちなみに曹操・劉備などで有名な中国の三国時代は紀元後200年前後で、この話から約400年後。)
主人公は信(♂)。
将来、李信と呼ばれる模様。
この李信、中国歴史物が好きな私は、蒙恬の引き立て役としての故事しか知りませんでした。。
随分マイナーなとこをついてきた印象。
ストーリーは史実に忠実。
有名な人物以外、大部分はオリジナル。
信の夢は二つ。
「秦国の大将軍になる」「政の夢・中華統一を共に叶える」こと!
見所の一つは、信を筆頭とする登場人物の成長物語。
1巻で政変に巻き込まれた親友の漂と秦国王 政(嬴政、後の秦の始皇帝)をきっかけに、秦国の兵士に。
一兵卒からのスタート、
大将軍 王騎自ら命名の「飛信隊」の結成、
悲惨な負け戦、
理不尽な現実によって失う仲間と尊敬する人物、
強いだけでやっていけない指揮官、
強力な敵味方のライバル・・。
最初はヒョロヒョロの子供なのに、やがて矛を振り回すマッチョマンへ成長。
そろそろ王騎から受け継いだ矛、麃公将軍から受け継いだ盾を装備できる・・かな?
主人公のライバルは、
趙国の李牧。
史実でも戦国時代末期の趙国に現れた天才。
本作中では、史実知略だけでなく、武術の達人として描かれている完璧超人。
信と親交があった大将軍 王騎や麃公将軍を倒した、憎むべき相手。
本能型武将の信とは完成度の差がありすぎるんですが・・。
果たして物語終盤では同レベルまでたどり着けるのだろうか?
個人的には、軍師タイプが好きなので、
最初は頬がぷっくりしていたちんちくりんだったのに、美人に成長した河了貂の冴える用兵がお気に入り。
前巻のあらましをざっくりと
・38巻は秦国内乱の話。
・秦王政の実の母 太后と、偽宦官の嫪毐が「毐国」建国を宣言!
太后の実力、後宮勢力、宦官趙高の政治的手腕、他国の思惑、隣国の楚国との同盟、そして秦国乗っ取りを企む秦国宰相 呂不韋の思惑により、急激に勢力拡大!
・しかし太后と嫪毐に子供が生まれていたことをバラされ、建国早々、秦国と全面激突せざるを得なくなる。
・太后・呂不韋の秦国乗っ取り決行日は、秦王政 成人即位の儀式「加冠の儀」!
・「加冠の儀」当日、太后・呂不韋・秦王政が一箇所に集結。三人の最終決戦が始まる!
・まずは太后が仕掛ける。
偽の玉璽を使い、偽の伝令をばら撒き、兵力をかき集め、文書偽造。
6カ国合従軍でも抜けなかった函谷関を戦闘なしで突破。
魏や楚との決戦のため、秦国内は兵力不足。
そこを三万の兵で秦国の首都咸陽に攻め込む!
・それを見抜いていた呂不韋。
毐国軍に咸陽を攻めさせ、それを打ち破ることで秦国の英雄として正式に国を乗っ取るつもり。
・さらにそんな呂不韋を見抜いていたのは・・この日を待ちわびていた秦王政!
その対策は・・?
・信は五千人将まで昇格。次は将軍!
・巻末マンガ、疲れ果てた羌瘣と信が一つのテントに・・?
続きは39巻。
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今巻の感想
本はこちら
秦王政と宰相呂不韋が表紙。
概要
・38巻の続き。
一冊まるごと「毐国」「加冠の儀」「太后・呂不韋と三つ巴の最終決戦」編の中盤まで。
・今回も絶体絶命な信と政。
・戦争では地理的に無防備となりやすい「渡河」「水際からの上陸」を毐国軍の戎籊公に狙われる。
→河了貂の指示「船を錘型&盾にして弓矢を防ぐ」「十分近づいたら弓矢でゼロ距離射撃」「守備陣を一点突破してから拠点確保」でなんとか突破。
・咸陽では呂不韋の差し金であっさり場内に敵が侵入、信の幼い子供が狙われる!
→意外な味方、飛信隊必死の突入も、間に合うか・・?
・呂不韋と政の舌戦「天下論」
→「貨幣制度」「暴力でなく豊かさで中華を統治する」「武力統一はどれほどの悲劇が中華を覆うのか」「中華統一は狂気の沙汰」と政を攻め立てる。
近くに太后がいることもあり、呂不韋の背後に黒い手の幻をみた政は気圧される・・。
そんな政を踏み止めさせたのは、かつて趙国脱出のときに自らを盾にして政を救った、女商人紫夏の姿!
政
人の持つ本質はーー
光だ
圧倒的存在である呂不韋に反撃なるか?
・巻末マンガも38巻の続き。羌瘣、信と口づけの大チャンス到来!
秦王政の反乱対策
宰相の呂不韋が実質的に実権を握る秦国。
首都咸陽を毐国が攻め落としやすくするために、半ば公然と様々な手を打っていました。
咸陽の守備力を削る、
スパイ活動で見張る(信への指令はもちろん、呂氏四柱の味方 軍総司令昌平君さえも)、
咸陽の城門を二箇所も内側から開ける、
複雑な場内と後宮の地図を毐国軍の樊於期将軍に漏らす、
味方と思わせて裏切る・・。
しかし「加冠の儀」で呂不韋を打倒することを長年計画していた秦王政は、この日に向けてしっかり対策。
魏国と対峙していた飛信隊への援軍要請(正式な指令ではないので、羌瘣他軍の隊部分は残留)、
かつて合従軍の李牧と共に戦った蕞の民兵一万を招集して大軍編成、
自分の妻子を信頼できる宦官によって退避させ、
何より呂不韋の懐刀である昌平君を自陣営に引き込み、咸陽内で直下の近衛兵を防衛戦に参加させる!
それでも劣勢の政。
元から優勢の呂不韋。
共に今回の咸陽争奪戦で知略は出し尽くした。
今回も飛信隊の活躍に運命が委ねられた・・。
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