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[マンガ]ベイビーステップ 18巻 [勝木 光] 「勝つために手段を選ばない選手は許されるのか?試合開始時の絶好調、なぜキープできないのか?」

投稿日:

※ネタバレ注意!
 
本格的テニス漫画「ベイビーステップ」18巻の感想です。


アニメでは2015年8月末が該当するはず。

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本はこちら

左が単行本、右がKindle版。
 
表紙の表面は、プレー中のなっちゃん(高崎奈津)。
表紙の裏面の言葉「好きなテニスで、好きな人と一緒に…」
エーちゃん(丸尾栄一郎)となっちゃんは、この理想的な人生を歩み続けることができるのか?

前巻のあらすじ

 
関東ジュニア大会編。
・二回戦 井出くんとの試合、終盤〜決着まで。
・三回戦 小野くん 決着まで。
・四回戦 高木くん 第1セットまで。
 
・井出くんに勝利し、全日本ジュニア出場を決めた! 
・メンタルの天才、井出くんに対抗するため、「ゾーン」に入ったエーちゃん。
・四回戦の相手は高木くん。
 実力+卑怯なプレーで、エーちゃんのリズムを崩しにかかる!
 
詳しい感想はこちら

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今巻の感想

概要

今回も1冊関東ジュニア大会編。
・四回戦 高木くん 第1セット〜決着まで。
・準決勝 難波江くん 第1セット終盤まで。
 
・反則ギリギリのプレーを続ける高木くん。
 我慢の限界がきたエーちゃん、怒りをプレーにぶつけようとするが・・。
・次は以前完敗した難波江くんと再戦。
 エーちゃん、なんと開始早々「ゾーン(理想的精神状態)」に突入!
 しかし調子が良すぎるが故の落とし穴に・・。
 
・なっちゃん絶好調!
・エーちゃんとなっちゃんが付き合ってる噂、一瞬にして広まる( ;´Д`)
・余白おまけマンガによると、高木くんが難波江くんに勝った話、難波江くん自らがサラッと語った模様( ;´Д`)
・巻末マンガ、屋台に吸い寄せられるなっちゃん。子供か!

関東ジュニア大会概要

・7月下旬開催。なお全日本ジュニアは8月半ばから。
・会場は千葉。
・一都七県を勝ち抜いた関東の強豪64名によるトーナメント。
64名中16名が全日本ジュニアへの出場権を得る。
 つまり2回勝てば出場可能。
 
「全日本ジュニアで優勝できなかったらプロをあきらめる」宣言をしているエーちゃん。
 四回戦まで進んだので、もう負けてもプロテニスプレイヤーは諦めなくてよい。
 ただし、今大会で好成績を残せば、次の全日本ジュニアでのシードの順位が上がり、試合数や対戦相手で有利になる。
 全日本ジュニアで優勝を狙うエーちゃんは、できるだけ勝ち進みたいところ。

四回戦(高木くん)

今回の高木くんのアンフェアなプレー

17巻に続いて、今回も小細工してきました。
ぶつける気まんまんボディ二連発。
・時間かけて心を落ち着けるエーちゃんをみて。
 主審に「タイムバイオレーション」取るよう告げ口
 これでポイント間に20秒を超えた場合は警告、その次はポイントを取られるようになったエーちゃん。。
 
しかし、これで打ち止め。
エーちゃんが自分を取り戻してイライラしなくなったのを見た途端「あとはマトモにいって一気に潰すだけ」まっとうなテニスに変更。
反則ギリギリのプレーは、あくまで戦術の一環だったのですね。
 
実際、エーちゃんは自滅しかけたし、しっかりポイント奪ったし、真の狙いである得意のスタミナ勝負にエーちゃんを引きずり込みかけたので、効果はありました。

「怒り」は試合に活かせない

高木くんのプレーに、真面目なエーちゃんは怒ってばかり。

エーちゃん
冗談じゃない
こんな汚いテニスに負けてたまるか

なかなか冷静になれないので「溜まった怒りを吐き出せれば一石二鳥…」と、怒りをプレーにぶつけてみる。
リターン時に怒りを打点にぶつけたり、
サーブ時に怒りを打点にぶつけたり。
 
その結果は。
力は入るものの、大きく外したり、フレームショットしたりと、精度が散々
 
アンフェアなプレーが結果を出した高木くん、ほくそ笑む。
青井コーチもこのプレーを評価せず。

エーちゃん
ダメだ…
「怒り」は試合に活かせないんだ

格闘技とか、純粋なパワー勝負なら、怒りは力となり、結果に結びつくのですが。
少なくとも繊細なコントロールを必要とするテニスでは、怒りは試合では役立たずになるようです。
 
エーちゃんはどうしたかというと。

エーちゃん
高木くんは高木くんのやり方で戦ってるだけ
俺も俺らしく戦えばいいんだ

相手ではなく自分中心の考え方をすること、
怒りを感じたら時間をかけて平常心を取り戻す(ラケットのガットをきっちり整える、心拍数確認、冷静な状況判断など)こと
無理に笑うことで、
怒りの感情を試合から排除することに成功しました。

試合展開

試合の流れをまとめます。

・17巻の続き。
 高木くんのボディ二連発めが顔面を狙う!
 目が良いエーちゃんはかろうじて反応、それが決まる。
 しかし、わざと狙ったと気付いたエーちゃん、心拍数は上がって平常心から程遠い状態に。
 観客もわざとだと気付く。
 
・エーちゃん、ここで怒りをプレーにぶつけるが、逆効果。
・怒りがプレーに活かせないと気付いたエーちゃん。
 タイムバイオレーションを取られるも、しっかり時間をかけて自分を取り戻した。
 
・その次のプレーでサービスダッシュを決める!
・ここで、高木くんの本当の怖さは、異的なスタミナであり、フルセットに持ち込まれるとマズイ…と気付く!
 諭吉くんがやられたパターン。
 
・高木くんは、エーちゃんがふっきれたと気付き、ここからマトモなプレーに変更。

高木くん
難波江が丸尾のどこを認めてんだか知らねえが・・
俺は認めねえ!

 そんな高木くんの全力サーブを返すエーちゃん。
 ドロップで高木くんを前に出してから上をロブで抜く!
 第1セットを7-6で制す!

・怒りがおさまったら、いつも通りプレッシャーを感じ始めたエーちゃん。
 これなら井出くんとの試合で身につけたメンタルコントロールで対処できる…と気にせず。
 
・第2セットから、エーちゃんはギアを一段上げ、よりリスクを取りに行く。
 いつものチェンジオブペースが決まる!
・高木くんは弱点が見つからないが、強みもない。
 
・ついには、高木くんのリターン、入ってたのにアウトにされた。主審の心象が悪くなったから?
 
・高木くんは、難波江くんとエーちゃんの姿をダブらせる。

高木くん
こっちが何かを仕掛けても…
何をどう分析したのか知らねえが
あっという間に対応してくる!

 次の手が読めず、疑心暗鬼になる高木くん。

高木くん
難波江の言うとおりだ
もうわかったよ
丸尾には…
小手先じゃ勝てねえ!

第2セット、6-2で勝利!
・トータル7-6、6-2でエーちゃん勝利!準決勝へ!

「勝つためなら手段を選ばない」は正しいのか?

プロスポーツ選手なら誰もが悩むのが「勝つ為なら卑怯なことをしてもよいのか?」
 
この漫画は「爽やか正統派テニス」ですから、結論は否定的。
 
高木くんの場合は、
観客からは汚いやつとざわつかれ、
審判の印象は悪くなり
試合ではエーちゃんに完敗、
難波江くんから17巻で指摘されたように「そんな小手先ばかりに頼ってると お前のテニスは本当に伸びなくなるぞの通りの結末となりました。

ここからは持論です。
プロスポーツ選手なら「手段を選ばない」はある意味正しいと思ってます。
プロの目的は「勝つこと」ですから。
ルール違反にならないなら、よほどのマナー違反でなければ、むしろ「機転が利く」「隙をついた好プレー」「さすがプロ」と評価されるでしょう。
実際、海外では勝利に飢えている&勝たないと生きていけないプレイヤーはたくさんいますしね。
 
ただ。
スポーツ界の頂点に立つような偉大なプレイヤーには、こすいプレーをする選手はほとんどいない気がしています。
 
一流のプロは、あらゆる手を使って勝つ選手。
超一流は、正攻法だけで勝てる選手。
 
難波江くんの意見に一票です。

愛の力で絶好調のなっちゃん

・エーちゃん、なっちゃんの応援へ。
・なっちゃん、以前苦戦した中城めぐみ6-2,6-1で圧勝!
・絶好調の理由は愛の力だとか。

青井コーチ
好きなテニスで好きな奴と
同じ目標を目指せるのが楽しい
だから絶好調
ナツからすれば当たり前のことなんじゃねーの?

 お互いを高めあえるよいコンビだから…と、できるだけエーちゃんになっちゃんの試合を見ることを勧める青井コーチ。
 
・なっちゃんに惹かれてテニスを始めたことを思い出したエーちゃん。

エーちゃん
俺だって好きなテニスで好きな人と一緒に生きていきたい
その気持ちはなっちゃんと同じ

・試合後、両手でハイタッチどころか指を絡ませて握ってぶんぶん振り回すなっちゃん!
 「俺もなっちゃんみたいになりたい」
 「きっとなってるよ」
 「私もエーちゃんぽくなってきたもん」
 「どのへんが?」
 「謙虚さとか?」
 「うそだー」
 と、大勢の人前でバカップル全開( ;´Д`)
 周囲から羨望と嫉妬の視線( ;´Д`)
 これもメンタルトレーニングになりますね…。

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準決勝 難波江くん

ラケットへのこだわり

準決勝の相手は、高木くんが9時間以上も1セットマッチを続けてたった1回しか勝てなかった難波江くん。
 
・全国1位。第1シード。
・エーちゃんとは全日本ジュニア選抜室内 関東予選の一回戦(7巻8巻)で対戦済み。
 当時は完敗

エーちゃん
去年対戦したときは、弱点を炙り出されてそこを的確に突く制球重視のスタイルで差を広げられて
最後は一転リスクの高い強打重視のスタイルで一気に押し切られた

エーちゃん
相手次第でどんなプレースタイルにも高いレベルを保ったまま変化できる…
力 速さ 技術 戦略性 どれでも戦えるし
それを織り交ぜてくるから
どれだけ手札の数があるかすらわからない

・私の印象は、難波江くんはエーちゃんの「上位互換」「理想形」。

・そんな絶対王者に「ラケットへのこだわり」という新エピソードが追加。
 ・試合前日、難波江くんの練習を見学したエーちゃんは、難波江くんがラケットメーカーの人と話し込む場面を目撃。
 ・荒谷くん曰く「俺もそうだが全国の常連になるとメーカーからラケットを貸してもらえることがある」「使った感想とか意見を言うことで開発に協力するって条件でな」
 ・重さ、重心、ガットの張り・・ラケットに対するこだわりが半端ない難波江くん。
 ・その姿勢にエーちゃんは共感。
  「ラケットを自分の体調のように管理するのは不自然な感じがしない」
  岩佐くんを思い出して「手とラケットが一体化してる感じに通じるところがある」

挑戦は最高の精神状態

高木くんとの試合後の夜、青井コーチと反省会。
そこで精神状態の話が。

青井コーチ
精神的な状態をいい順に並べると以下になる
無気力→怒り→重圧→挑戦

高木くんとの試合で一時陥った「怒り」は、精神的に悪い状態なんですね。。
 
エーちゃんは、この大会はもう負けても大丈夫なこと、
難波江くんと戦えるのが楽しみであること、
勝てば母親にテニスを続けることを認めてもらえそうなこと、
最高の精神的状態「挑戦者」として試合に挑めたこと、
試合直前に相変わらず空気読めないなっちゃんから大会後にデートの約束をされて「ほわっと幸せモード」になったこと?
・・・これらの要因から、試合直前、コートが小さく見える気がした模様。
 
さらに自分のコンディションをノートに書き出すと、全て5!
最高のコンディションで試合に臨むことに!

試合展開

序盤、なんとエーちゃんが難波江くんを圧倒!

・いきなり1/81を決め、続けて難波江くんが反応できないリターンエースを決める!

エーちゃん
完全に目の前だけに集中できてて…
他のことは全く頭にない感じ
こういう時は相手とコートだけをみて
コースは直前の本能の判断に任せる

 今、かなりゾーンに近い場所にいる!
・難波江くんは、さっそく弾むスピンサーブでペースダウンを狙う。
・しかしエーちゃんは難波江くんのリターンを回り込んで強打いきなりブレイク!

難波江くん
井出戦で見た最高の状態に近い…
出だしからこうなると…まいるな

・なんと2ブレイクリードして4-1!
・そんな中でも冷静な難波江くん。

難波江くん
それに丸尾くんみたいに決まった攻撃パターンを持たないタイプでも
「今日の傾向」は少しずつ見えてくる

 深いスピンは同系統での返しが多い、
 強引に決めにくるときはストレート ダウンザラインが多い、など。

難波江くん
井出や荒谷もそうだけど
感情でノッてきた選手が実力以上の力を発揮する時こそ
その人の本質が見える
その本質こそ何より得難い情報

 劣勢でも冷静にデータを蓄積し、反撃のチャンスをうかがう。
 
・このままいけるか・・と思いきや。
 第6ゲーム、突然サーブが乱れ始める!!
 ゾーンから抜けかけている・・。
・そこを見逃さない難波江くん。

難波江くん
誰だって不安になれば過去の成功に頼りたくなる
…ここでさっきの情報が活きる

 エーちゃんが過去の成功、つまりポイントゲットしたパターンのダウン ザ ラインを打つことを読みきった!
 4-2とブレイクバック!
 
難波江くんはエーちゃんのチェンジオブペースの要「直球(フラット)」に狙いを絞る。
 早くもエーちゃんのテニスの心臓部を握りつぶしに来た。
 エーちゃん、フラットは決めるときしか使えなくなる。
 
・ラケットが身体の一部みたいな難波江くん。
 バランス崩しても柔軟な手首とラケットさばきで入れにくる。
 3-5でキープも、追い込まれ始めてるエーちゃん。
・ついに1ポイントも取れなくなったエーちゃん。5-4と迫られた!
 
・エーちゃん、ここで、昨夜青井コーチと話した「プレッシャーの中ではできない大胆なことをどんどんやれ」を思い出し・・何かやる気に!
 ここで次巻へ。

試合開始時の絶好調をなぜキープできないのか?

最高の状態で試合に入ったエーちゃん。
しかし、試合が進むと、急にゾーンから抜け、サーブが入らなくなるなどガタガタに。

エーちゃん
そうか…
開始早々は無心でプレーできたとしても
4-1まで来てスコアを完全に無視するなんてできない
…かといって無心を意識しすぎると
他の大事なことも頭から抜けてバランスを崩す

つまりは試合中にいつまでも理想的な状態でのプレーなんて簡単にできることじゃないんだ…

試合が進むと、途中経過も、自分の状態も、相手の状態も、試合前の想定とは変わってしまう。
そして、試合中にもどんどん新たなデータが入ってくる。
そうなると、試合前と全く同じ状態には戻れないんですね。
 
エーちゃんはそのことに気づくと、すぐに現実路線にシフト。
「ここまでこれたのはラッキー」と、いつものやり方に戻しました。

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