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[感想][小説]アルスラーン戦記6 風塵乱舞 [田中芳樹] 「アルスラーン、港町ギランの財宝を入手!ルシタニア軍との最終決戦始まる!グラーゼ、シャガード登場。」

更新日:

「中世ペルシアによく似た異世界の英雄物語」、田中芳樹「アルスラーン戦記」
小説版第6巻「風塵乱舞」の感想とまとめです。


アニメ第2期あるかな?
 
※がっつりネタバレしてます。アニメ・漫画派の人は注意!


 

本はこちら

私が読んだのは、1989/9発売の角川文庫版。

表紙はおそらくタハミーネ王妃
 
その他の出版社から発売された、手に入りやすくて新しい本とKindleは以下。
  

前巻5巻をざっくり振り返る


ペシャワール城にて、アルスラーンvsトゥラーン王国軍が激突!
デマヴァンド山では、宝剣ルクナバードを巡り、ヒルメスvsギーヴ。
ヒルメス、宝剣ルクナバードを一度手にするも、蛇王ザッハークの封印が解けかけて発生した天変地異を鎮めるため、ザンデにより手放す羽目に。
王都エクバターナでは、アンドラゴラス三世が籠城の末、ルシタニア軍と交渉成立。タハミーネ王妃と共にペシャワール城へ脱出。
ナルサスの策により、トゥラーン軍の撃退に成功!
・その直後、アンドラゴラス三世がペシャワール城へ帰還。
 そしてアルスラーンは南方のギランへ追放された!
 パルス軍はアンドラゴラス派とアルスラーン派に分裂、ダリューンvsキシュワードも?

詳しくはこちらに書きました。

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物語の地図

自作の地図で申し訳ありませんが・・。
アルスラーン地図2
今回もパルス国内の話。
おなじみ中央の王都エクバターナ、東のペシャワール城に加え、新登場 南の港町ギランが主な舞台。

今巻の概要

アルスラーンの港町ギラン追放から、アンドラゴラス三世軍の対ルシタニア軍最終決戦 前哨戦まで。

アルスラーン:8人+1匹だけでパルス南方地域を支配下に

・アルスラーンは8人+1匹だけで、港町ギランを海賊と不正から解放。王太子府を構え、パルス南方地域を支配下に!
 ナルサスは今回もチートでした。
ゾット族、グラーゼ、メルレイン、エステルが加入。
・二万五千の兵を整え、王都エクバターナに進軍開始!
・随所で「解放王アルスラーン」の文言が登場。第一部ラストは目前だ!

アンドラゴラス三世:ボロボロの組織を国王の威厳と勝利だけで支える

・アンドラゴラス三世はアルスラーンからペシャワール城と有力将兵を奪い取り、トゥラーン軍を壊滅、ルシタニア軍前衛で王弟ギスカールの片腕ボードワン将軍を討ち取る連勝街道!
・しかし内部はボロボロ。
 アルスラーン追放の強引さに有力将軍は全員不満。無視されたルーシャンは老け込み、ザラーヴァント捕虜ジムサはアルスラーンの元へ逃亡。
・アンドラゴラス三世の国王オーラと圧倒的戦闘の強さでギリギリ全軍を支えている状態。
・その勝利も、ナルサス発案の策によってるんですがね・・。

ヒルメス:イリーナのためにルシタニア軍と手切れ

・ついに銀仮面ことヒルメス王子はルシタニア軍と手切れ、王都エクバターナに進入!
・しかし理由は囚われのマルヤム イリーナ内親王 救出が大部分を占める。
 アンドラゴラス軍とルシタニア軍が戦闘状態に入ってからの方が効果的だったが・・個人の情を優先させた感がある。冷徹になりきれないヒルメス。。
・兵力不足から一度王都エクバターナから撤退。
 本拠地ザーブル城からサームと全軍と呼び寄せ、王弟ギスカールの追手を打ち破り、王都エクバターナ奪還の機をうかがう!

親王イルテリシュ:トゥラーン壊滅!そして・・

・クーデター起こして実権を握り、最後の賭けでペシャワール城に攻め込んだ親王イルテリシュ
・しかしナルサスが残した策に敗北。主な将軍は全員死亡、兵士は敗走。軍は壊滅してしまった
・一人生き残った親王イルテリシュだったが、そこに蛇王ザッハーク一味が現れ、捕らえられてしまう( ;´Д`)
 「世界の半分をくれてやる」ドラクエ1竜王のような誘いに乗らなかった点だけは褒めたい。

王弟ギスカール:何も言えねえ

・ルシタニア軍の実権を握った王弟ギスカールは今回も悲惨。
・実兄イノケンティス七世暗殺は失敗。実行犯にしたてあげようとしたイリーナ内親王とエステル(エトワール)は逃亡。危険なヒルメスに裏切られる。
・パルス軍との最終決戦に挑むが、圧倒的兵力を持つのに前衛で片腕のボードワン将軍が討ち取られ、幸先悪し。
・何も言えねえ。
・俺たちのイノケンティス七世は盲目&女性のイリーナに1vs1で負けてしまった・・( ;´Д`)

今巻の新キャラ

今巻初登場で長い付き合いになる人物は2人。

人物描写の一部はアルスラーン読本より引用します。

グラーゼ:一軍に一人、海の男

・元海上商人。♂。
・港町ギランの港内で海賊に襲われたところをアルスラーンらに助けられ、忠誠を誓う。
・たくましい骨格、厚い筋肉、均整のとれた長身、潮風と陽に焼けた赤銅色の顔、鋭い両眼。頬と顎に短いが剛いひげをたくわえている。

・武人として勇敢なうえに、実務能力にすぐれ、ギランの海上商人たちを組織し統率する。
・他国の言語に通じ、話術もたくみ。
・だれもがイメージする「海の男」である。

今回から港町が舞台ということで登場した、一家に一台、一軍に一人は必要な海担当。
さすがのダリューンも海の上では…普通に強かった。でも海軍を率いるのは無理なので、グラーゼの地位は揺るがない。
ダリューンに「海のラジェンドラ」と評されるほど喋ってほらをふく陽気なキャラ。評されて不本意なのはどちらだろうか。多分両方。
今後は港町ギラン、海軍担当として登場機会がたくさん与えられます。

シャガード:ナルサスを妬む典型的なやられ役

・ナルサスの遠い親戚、王立学院で共に学んだ旧友。1巻でエラムを預けようとしていた人物。♂。
・頭髪は巻き毛で、ナルサス以上に貴公子的な容姿。
・才覚もあり、剣士としての力量も優れているが、親から受け継いだ資産で放蕩三昧の生活を送る。
・奴隷制度廃止のためナルサスに協力を約したこともあったが・・いつしか志を変え、海賊とつながりをもち人身売買を行うギランの裏の顔を持っている。

貴族のボンボン・美男・そこそこ強い・そこそこ賢い・性格クズの清々しいまでのやられ役担当。
港町ギランの独占を邪魔しに現れたアルスラーンとナルサスに罠をしかけるが、

シャガード
ナルサス、きさま、はかったな!

ナルサス
このていどの策に、はかられるなよ。なさけない

騙し合いでナルサスに完敗した上に見下され、
鷹のアズライールに一生モノの傷を顔に負わされて捕らえられ、
アルスラーンを罵倒しすぎて王子命のダリューンの逆鱗に触れて張り飛ばされ、
最後は「おぼえてろーお…」とやられ役の教科書に載っていそうな負け惜しみで退場していった。
 
第二部で再登場、アルスラーンとナルサスに復讐するために暗躍するのだが…。
気の毒にもマスクマンになってしまった。改造しないとナルサスにかなわないのか?
なおマスク被っても実力は据え置きでした( ;´Д`)

今巻の流れ(図)

今巻も展開が複雑なので・・マインドマップで図を作りました。
各地ごとに情報をまとめた結果、小説の掲載順と違ってますが、ご了承下さい。
 
※写真は以下のサイトから雰囲気が似てるものを使いました。
フリー写真素材 Futta.NET - 無料の風景フリー画像

アルスラーンVSゾット族

5巻でアンドラゴラス三世に事実上追放された王太子アルスラーン
追手を振り切り脱出してきたダリューン、ナルサス、ギーヴ、ファランギース、エラム、アルフリード、ジャスワント、アズライールの8人+1匹で、港町ギランへ向かう。
ニームルーズ山脈
①:ニームルーズ山脈を越えた所で、40人ほどのゾット族に襲われたアルスラーン一行。

ギーヴ
盗賊かな?
 
ファランギース
そうらしいな。やれやれ、好んで火に焼かれたがる虫もいると見える。
 
ギーヴ
ファランギースどの、実はおれも胸中に燃える恋の炎で焼け死んでもかまわぬと思っている。
 
ファランギース
そうか、わたしはできるなら凍え死にたいと思っておる。熱いのが嫌いでな。
 
ギーヴ
なるほど、ファランギースどのは熱い風呂より泉での水浴がお好きか。よくおぼえておくとしよう、ふふふ。
 
ファランギース
妙な想像をするでない!

  漫才やってたら包囲されました( ;´Д`)
②:ゾット族は品定め。
  ファランギースの美貌に感嘆のざわめきを発すると、ファランギースが「正直な者どもじゃな」と相変わらずの反応( ;´Д`)
③:緊張感のない一行から前に出てきたのはアルフリード。「ファランギースばかりに剽盗たちの人気が集まったので気にさわったかな」エラムが思った。
  アルフリードは前ゾット族長ヘイルターシュの娘であり、戦闘には至らず。
④:兄のメルレインと連絡が取れないこと、
  アルフリードがナルサスあたしのいい人さ」と勝手に紹介すると、ダリューンがからかい、ファランギースが冗談ではすまさない雰囲気でナルサスにハッキリするよう迫るなど、いろいろありましたが・・。
  連絡があればゾット族約千人はアルフリードの元に駆けつけることに決定。
  意外な味方を得たアルスラーンは無事港町ギランへ到着。

王都エクバターナ:ヒルメス造反!

5巻でエクバターナに到着したエステル(エトワール)は、優しいイノケンティス七世復権のために立ち上がる!
6王都エクバターナ
①:6月23日、エクバターナ周辺でウロウロしていたマルヤム一行がルシタニア軍に襲われる。
  イリーナは捕縛、護衛のメルレインは一人逃亡に成功、女官長ジョアンナ以下は行方不明に。
  続いて国王イノケンティス七世救出作戦に動き出したエステルがあっさり捕まる( ;´Д`)
②:王弟ギスカールは、イノケンティス七世をイリーナに殺害させ、エステルを協力者として処断しようとする。
  祖国を滅ぼされた怒りに燃えるイリーナは、イノケンティス七世の左腹を探検で突き刺す!盲目&女性に負けるイノケンティス七世( ; ω ; )
  なおイノケンティス七世は厚い皮下脂肪のおかげで一命は取り留めたものの、重症( ; ω ; )
③:計画が失敗に終わった王弟ギスカールを、弓矢の射程距離におさめたメルレイン!イリーナ救出を交渉しようとする・・。
④:そこへヒルメス軍一千が攻め込んできた!ヒルメスの目的もイリーナ救出!ついにルシタニア軍と明確に敵対!
⑤:無事イリーナはヒルメス軍に合流。
⑥:ヒルメス軍は西の根拠地 ザーブル城へ逃亡・・。
⑦:王弟ギスカールはゼリコ子爵に一万の軍で追撃を命じる。
⑧:しかしヒルメスは、ザーブル城からサーム率いる全軍三万を呼び出し済み!
  こっそりゼリコ子爵をやり過ごして後方に回り込み、サームと囲んでボコボコに。ゼリコ子爵はサームに討ち取られる。
  ヒルメスは一気にエクバターナ奪取を狙う!
⑨:メルレインはイリーナ救出に失敗した上、逃亡中のエステルとなぜか一緒になる。
  エステルから妹のアルフリードがアルスラーンの元に入ると知ったメルレイン。
  エステルも犯罪者にされたルシタニア軍の元へは戻れない。
  二人してアルスラーンのいる港町ギランへ向かうことに。
 
なお5巻デマヴァンド山から戻ってきた騎士オラベリア、ようやくギスカールに復命の機会を得たが、後回しにされた・・。
宝剣ルクナバードやら地震やら話しても、今のルシタニア軍にいいことないし・・。

港町ギラン:アルスラーンの根拠地へ

6ギラン
①:アルスラーン一行はギラン総督ペラギウスの元へ。
  ペラギウスはルシタニア軍による混乱に乗じて一年分の租税金貨四十万枚を着服中。アルスラーンが調査に来たのでは?と深読み、青くなる。
  ナルサスはそれを見透かしており、様子見してじっくり料理しようとする。
②:ギラン港内でグラーゼが海賊に襲われていると報が。誰も巻き添えを恐れて救出に行かない中、

ギーヴ
名前と恩を売る好機!

  ダリューン、ファランギース、ギーヴ、ジャスワントが恩を売るために出撃、40人の海賊を4人で瞬殺。ダリューンは海の上でも無敵でした。
③:助けられたグラーゼはアルスラーンに協力を約束。
  グラーゼは商人仲間にアルスラーンへの協力を要請したが、條件は「海賊からギランを守ること」

ナルサス
軍船など一隻も必要ない。三日のうちに、ギランを狙う海賊ことごとく、一掃してごらんにいれよう。

  ナルサスはまた大きなことを・・。
 
④:ナルサスはギラン在住の旧友シャガードに協力を要請。
  しかしシャガードはナルサスの理想を薄ら笑う。最後は喧嘩別れ。シャガードは姿を消す。
⑤:ギラン総督ペラギウスは、総督の特権「生きたみやげ」である美女と楽しもうとしたが・・潜入したファランギースだった!
  ファランギースに投げ飛ばされ、お付きのジャスワントに縛り付けられた。
  「さすらいの吟遊詩人」ギーヴ官邸の女奴隷をたらしこんで金庫の鍵をゲット、ペラギウスが3年間蓄えた資産を奪い取る!

ギーヴ
まことに役に立つ男でござる

  アルスラーンの情けにより、ペラギウスは金貨1万枚を残されて財産没収され、解任と追放。
  5日後、攻めてきた海賊を、ナルサスがオクサス河をせき止めてからの洪水により一掃。商人との約束を守った。
  総督府は王太子府になり、アルスラーン一行は港町ギランでの根拠地と資金を手に入れた!
 
⑥:何か知ってそうな捕らえた海賊をダリューンがナルサスを引き寄せてから脅迫。

ダリューン
さあ、さっさとしゃべれ。でないと、こいつにお前の肖像画を描かせるぞ。
そうすると恐ろしいことになるぞ。

この男は虫も殺さぬ雅な男に見えるが、実は東のかた絹の国(セリカ)で魔道を学んだのだ。
ことに得意なのが絵を使う魔道でな。
こいつが誰かの肖像画を描くと、描かれた者は生命力を吸い取られ、百歳をすぎた老人同様になってしまうのだ。
嘘と思うなら、この場で試してみてもよいのだぞ。

  脅迫が見事成功!初めてナルサスの芸術が役に立った!
  海賊は、海賊王アハーバックの財宝がサフディー島にあると話した。
  本気にしたものはいないが・・結局、エラム・アルフリード・グラーゼを留守番にして宝探しへ出発
 
⑦:一行が宝探しへ出発後。

アルフリード
ナルサスの計算に狂いがあった例しはないわよ。あんただって知ってるでしょ。
 
エラム
たった一度だけある。
 
アルフリード
いつ?どんなことよ。
 
エラム
お前と知りあったことさ。ナルサス様にとって生涯ただ一度の計算ちがいだよ。

  留守番の二人が喧嘩してる所へ敵が。
  表は富裕な名士、裏では海賊を組織していたシャガードが、海賊二千人を率いて王太子府へ攻めてきた!
  サフディー島の財宝はシャガードが流した嘘で、本命は空っぽの王太子府を占拠することだった!
  な、なんだってー(棒
  シャガードが門を開くようアルフリードを脅すが、逆に挑発されてシャガード激怒、攻めかかる!
⑧:そこへ突如ゾット族の角笛が鳴り響き、ゾット族が突撃してきた!
  王太子府 伏兵の弓矢とに海賊は挟撃され、最後は財宝探しに行くフリをしていたアルスラーン一行がとどめ。
  宝探しなどナルサスが行くはずもなく、まんまとシャガードは策が逆用されたのでしたとさ。
⑨:アルスラーンは旧友のナルサスを気遣い、シャガードを処刑せずに一年間奴隷商人の手に引き渡すことを一人で決定。
  見事な名裁きにナルサスも脱帽。
  度重なる海賊撃退に、ギランの富商全てがついにアルスラーンに忠誠を誓う!
  「彼らの財力と影響力はギランだけでなく南方海岸地帯の全域に及ぶ。アルスラーンはアンドラゴラスをしのぐほどの勢力を手に入れたのだった。」

ナルサス
殿下、これがすなわちギランの財宝でございます。

  さらにゾット族もアルスラーンの友として今後の協力を約束。
  黒絹に黄金色の糸で縁取られた「ゾットの黒旗」を受け取り、去っていった。
  
10:アンドラゴラス三世の命「五万に達するまで、国王のもとへ帰参するにおよばず」を逆手にじっくり準備する一行。
  ギーヴは忙しい。ギランに揃った六十か国の美女の相手で。
  「かのギーヴ卿がひいきしておられた妓館」と称する店が十六件もあった。ギーヴが作った四行詩、ギーヴが奏でた琵琶が飾られる。四行詩はそのうちギーヴが「おお、(女の名)よ、そなたの瞳は宝石のごとく、肌は万年雪の白さなり…」手抜きし始める。

ギーヴ
詩を作るのに手を抜いても、女を愛しむのに手は抜かなかったぞ。

  平穏な日が続く。
  6月の夜半、ファランギースは「北に行くと珍しい客に会える」という精霊の声を聞いて北へ。朝帰りのギーヴが勝手についてくる。
  すると王都エクバターナから逃げてきたメルレインエステルが盗賊に襲われていたので救出。

メルレイン
何てこった。おれはどうやらパルスで三番め以下の射手らしい。

 
  7月2日、やっとメルレインはアルフリードと再会。アルフリードは逃げかける。族長問題で揉める・・。

ダリューン
おい、何か一言あって然るべきではないか。おぬしにとっても他人ごとではあるまいに。
 
ナルサス
他人ごとだ。

  二人からエクバターナ混乱の情報を得たアルスラーンとナルサスは、ルシタニア軍と戦闘ではなく講和路線を探りつつ、エクバターナ進軍の準備を始めた。

ペシャワール城:トゥラーン壊滅!

場面が遡ってペシャワール城の話。
 
5巻で突如登場してペシャワール城に攻め込んだトゥラーン軍。
5巻でナルサスの同士討ち策によりタルハーン、ボイラが戦死、
ジムサが裏切り者扱いの上、パルス軍の捕虜に。
撤退を決めたトクトミシュ王が親王イルテリシュのクーデターで倒れ、親王イルテリシュが全軍を掌握。
三万まで兵力が減少し、食料も少ないが、ペシャワール城を落とす or 全滅 の特攻精神でペシャワール城を狙う!
6ペシャワール攻防戦
①:城に立て籠もるパルス軍に手を焼いていたトゥラーン軍だが、パルス軍が城から出てきたことで、乱戦に持ち込み、ついに城に侵入!
②:しかしこれは、

キシュワード
まことに智者とは貴重な存在だ。ナルサス卿の機謀は、このときこの場に在らずして、この勝利を得るか。

  かつてナルサスに授けられた策キシュワードが実行したもの。
  キシュワードの合図で伏兵が登場!
  トゥラーン軍の先頭は落とし穴に落下、城壁から木材や土砂が降ってきて行く手を阻み、動きが止まったところへ弓攻撃、後方からクバード!
③:クバードカルルックを、イスファーンディザブロスを討ち取り、その他のトゥラーン将校も倒れた。
  トゥラーン軍はここに壊滅した。
④:驚異的な生への執着心で、一人逃亡に成功した親王イルテリシュ。
  疲労困憊の所を「地の果てまでも陛下のものにしてやる…」暗灰色の衣の魔導師が接触。
  親王イルテリシュは誘惑を断り、魔導師を逆に追い詰めるが、魔法により捕縛。
  現れたグルガーンと二人がかりで、親王イルテリシュはどこかへ連れ去られた・・。
 
⑤:勝利に盛り上がるペシャワール城。捕虜のジムサを血祭りにあげてからルシタニア討伐へ!
  しかし、武士の情けをかけたキシュワードは、ジムサ逃亡を黙認。
  ジムサは帰るべきトゥラーン軍が壊滅し、家族や兄弟とも折り合いが悪いため、命を救われたアルスラーンの元に向かうしかない。

ジムサ
よし、生きてやる。無事に逃げおおせてみせるぞ。

  逃亡中、5巻で自分が負傷させたザラーヴァントと出会うジムサ。
  ザラーヴァントはアンドラゴラス三世のやり方に不満があり、病気を理由にサボタージュ中。アンドラゴラス出陣後ではなく、抗議の意味をこめて今退転する・・とのこと。
  追手のキシュワードとアンドラゴラス三世から辛くも逃れた二人は、港町ギランにいるアルスラーンの元へ。
 
⑥:出陣前夜。
  かつてマルズバーン バフマンが、大将軍ヴァフリーズから受け取った、アルスラーン出生にまつわる密書を、キシュワードが自室で発見!
  密書をみてはいけない、と見なかったキシュワードの元へ、なぜかタハミーネ王妃が。密書を渡すよう命令されて渡すと・・これまたなぜかやってきたアンドラゴラス三世により、密書は燃やされた。
  真相は闇の中へ。
⑦:いろいろあったが、ついにアンドラゴラス率いるペシャワール軍十万は王都エクバターナへ進軍開始!
 
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最終決戦 前哨戦 ルシタニア軍vsアンドラゴラス軍

王弟ギスカール、押し寄せるアンドラゴラス軍対策は野戦を選択。
エクバターナの水不足が解決せず、援軍がくる見込みがないため、籠城戦は不利なため。
ゼリコ子爵敗北の報も入り、ヒルメスの動きが気になる中、まずは片腕ボードワン将軍に八万の兵で先発させる。
 
7月末、アンドラゴラス軍十万とジュイマンドの野で戦闘開始。

この日、大気は乾き、風が強い。大陸公路は風塵乱舞するところにあった。

風「神」ではなく風「塵」。これが6巻の副題。
6ジュイマンド
戦闘は、数で劣るが質と祖国奪回に燃えるパルス軍が圧倒。
 
ルシタニア軍は最初の小競り合いでトゥースにおびき出されて陣形を変形させられた所を右軍がアンドラゴラスの突撃で崩された。
ボードワンはアンドラゴラスの首に懸賞金をかけて兵士の士気を上げ、一発逆転を目論む。
激しい消耗戦の末、またも陣形を崩されたルシタニア軍は、左軍をクバードに突かれて潰乱状態。

キシュワード
キシュワードという。双刀将軍(ターヒール)でもよい。いずれにしても、おれがここにいるのは、おぬしらルシタニア人から返してもらうだめだ
 
ボードワン
返せとは何を?
 
キシュワード
アトロパテネでおぬしらが盗んだ勝利をだ。おぬしらは戦士にあらず、盗賊にすぎぬ。ちがうというなら勇気によってそれを立証せよ。

キシュワードは強烈な台詞を叩きつけて一騎打ち、ついにボードワンを討ち取る!
クバード騎士オルガノとその弟ジャコモを瞬殺。
主将を失い逃げ出したルシタニア軍をパルス軍は追撃。
ルトルド公爵イスファーンに、副将バラカードトゥースに討ち取られ、前哨戦でルシタニア軍は二万五千を失った。
 
7/30。
敗報に接したギスカールはモンフェラートと目を見かわし、一言も感想を漏らさず、ぎらりと両眼を光らせ、歯を噛み締める。
 
このとき、アルスラーン率いる二万五千はエクバターナから南方に二百五十キロ、西方にはヒルメス軍三万は八十キロの所に接近、エクバターナを狙う。
 
次巻(7巻)、アルスラーン戦記第一部完!

7巻の感想はこちら

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