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[マンガ]フットボールネーション 8巻[大武 ユキ]「DFが間合いを詰めずに待ち構える、GKが重心を落として待ち構えるのは間違い?」

投稿日:

※ネタバレ注意!
2015/10/30発売。


「ビッグコミックスペリオール」で連載中、日本サッカーの常識を覆す「フットボールネーション」8巻の感想です。

本はこちら


表紙はボールを保持してルックアップする、東京都社会人リーグ3部(アマチュアクラブ) 東京クルセイド所属 主人公のヒロ(沖 千尋)


帯はFC東京の高橋先生。

前巻(7巻)のあらすじをざっくりと


試合は3試合収録。
・天皇杯 4回戦 バコレータ高知ー東京クルセイド 戦
・トレーニングマッチ(TM) 東京クルセイドー湘南ウェイブズ
・天皇杯 準々決勝 東京クルセイドー愛知SC 戦 途中まで
 
アマチュアなのにジャイアントキリングしまくる東京クルセイド。
準々決勝 J1の強豪 愛知SC戦では、前半で2-0と圧倒。
慌てて愛知SCは代表クラスのMF綿貫を投入するが・・。
 
「日本の守備が格上相手にまったく通用しない理由の一つは、腰を落とした守備」など、サッカー経験者の常識をひっくり返す話が本作の特徴。
 
ハラハラドキドキの熱くて躍動感のあるシーン連発!のマンガではないが、イラストで身体の使い方を丁寧に説明しているので、サッカー関係者は参考にしやすいマンガ。
 
詳しくはこちらに書きました。

今巻(8巻)の概要

・天皇杯 準々決勝 東京クルセイドー愛知SC 戦 決着
・天皇杯 準決勝に向けた練習
 
綿貫はヒロの「日本サッカーの常識ではありえないほど詰める間合い」のマークでプレーを封じられ、前半は2-0で東京クルセイドリード。
 
後半、愛知SCはファールゲット、わざとヒロを出血させてピッチ外で治療の間に攻める、鹿島る、といったプロの技をアマチュア相手に披露。
加えてヒロの負傷でキレた東京クルセイドGKイワン(ヴォストロチン)が、ペナ外まで走り出してまで綿貫を突き飛ばす愚行により一発レッド。
控えGK宇田川がイワンより劣ることもあり、一時愛知SCは2-3と勝ち越す。
 
しかしヒロが本気を出し、アディショナルタイムに豪快弾で勝ち越し!
馬鹿試合の4-3で、東京クルセイドはアマチュアなのに準決勝進出!
テンノーハイマン恐ろしや。
次はGKイワンが出場停止、かなり苦戦が予想されるため、早速GK練習に力を入れる東京クルセイド。
 
「イワンはロシアにいた頃に妹が目の前で殺されたからキレた」「かつて一ノ瀬が刺した(ヒロが罪を被った)ノアがヒロの存在をTVで知る」「今回も一ノ瀬がヒロの活躍に負の感情を刺激される」など、今回もストーリー中にダークな表現がちらほら。

今回の提言

今回もサッカー経験者の常識をひっくり返す話が多数。
ここでは2つ引用します。

守備:突っ込まずに止まって待つのは間違い?

8巻の前半は守備の話。
7巻巻末予告の言葉を借りれば「ディフェンスのカギは「間合い」にあり!」
 
ディフェンスの練習で鬼ごっこを始めた東京クルセイドのメンバー。
最近サッカーの練習でよく見ますね、鬼ごっこ。
 
ヒロとマリオはあっさり相手を捕まえるのに、DF玉城は相手にあっさり逃げられてしまう。
相手に逃げられる・・つまり「間合いを詰める」ことが日本人は下手とか。
 
下手な理由は「経験不足」
これは、ディフェンスは「突っ込むな!止まって待て!(でもアプローチは強く)」チャレンジさせないリスク回避の指導を受け続けており、1vs1の経験が少なくなるから。
確かにJリーグや日本代表を見てると、相手がドリブルしてくるとズルズル下がってしまうシーンが多いような。
数が揃うまで時間稼ぎできるし、リスクは回避できる一方、相手にどんどん押し込まれる、ボール奪取時にゴールが遠い、相手FWに舐められる・・。
海外では守備は周りに頼らず1vs1で勝つことが要求される、という文化の違いも大きそうですね。
 
では鬼ごっこで相手を捕まられるような、良い間合いを詰める方法とは?
「「手」からでも「足」からでもなく「体幹」から動いて相手のパーソナルスペース(※)に身体ごと入り込んでからタッチする」こと。
 ※人間が他人に侵入されると不快になる距離感。大体腕を伸ばして届く半径45cmくらい。入られた方はすごいプレッシャーを感じる。特に日本人は。

手から行くと、足が突っ張って動きが制限されるから交わされる。
足から行くと、抜かれて置いてかれる。
腰を落とさず高い重心のままグイッと寄り、体幹の向きは常に最短距離を保つことで、ボールに足が届く距離まで自然と接近できるしし、相手はパーソナルスペースを侵入されて、慌てるか嫌がる。
 
国際試合やJリーグで、怪物FW相手に日本人DFが足を出しては交わされるシーンが目に付きますので・・頑張って正面から間合いを詰めて止めるようになって欲しいですね。


ただし、真正面から近づきすぎると(
 
作中ではこの話とセットで「ちゃんと止まるためにピョンピョン跳ねる」「ボールカットがうまくなる」といった話があるので、ぜひ読んでみてください。

GK:重心を落として待ち構えたりプレジャンプするのは間違?

8巻終盤はGKの話。
海外、特にGKがヒーローであるドイツと比べると。
日本はGKの環境が悪く、報われないポジションで、間違った指導が多い・・と嘆いています。
 
日本にはGKコーチにならう学生は少なく、TVや先輩を参考に自己流で1vs1の構えを習うのが普通。
ほとんどの日本人GKは「相手が遠いと前傾姿勢で重心前すぎ」「相手が近づくと股幅広く重心が後ろ過ぎ」「モモ前や肩に力が入っている」「重心が低すぎ」「ずっと待ち構えている」「プレジャンプする」のが一般的。
 
一方海外のGKは「相手の距離に関係なく重心のバランスが良い」「相手が近づくと股幅狭い」「筋肉が緊張していない」「高重心」「常にポジショニングを微調整」「プレジャンプ?なにそれ?おいしいの?
 
前者だと、動きにくく、股抜きゴールもされやすい。
後者は、動きやすく、股抜きゴールもされにくい。
 
特に「プレジャンプ」はタイミングを合わせるためと遠くに跳べるためにやると習うものの、これは都市伝説で、無意味な上に有害だとか( ;´Д`)
確かにフェイント入れられてタイミングずれたら隙だらけだよなあ・・。
 
現在の日本代表もJリーグも、もっと良いGKが出てくるよう、環境も周囲の見る目もよくなっていって欲しいですね。

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