※ネタバレ注意!
2015/10/23発売。
モーニングで好評連載中、「お金」をテーマにした野球マンガ「グラゼニ〜東京ドーム編〜」4巻の感想です。
本はこちら
左が単行本、右がKindle版。
水の中でゼニを掴みどりする、文京モップス所属 主人公の凡田夏之介が表紙。
前巻(3巻)の感想をざっくりと
「オールスター」「オールスター後〜終盤戦」まで収録。
・オールスターのアクシデントにより、メンタルにダメージを受けた杉里投手と鳥海一塁手が絶不調に。
・そこへ経験豊富な夏之介とマーク・コーン一塁手が復調、二人にとって変わる。
・シーズン終盤、新章突入。
夏之介が酷使されることで怪我するのでは・・?
ようやく主人公が復調して活躍し出したのに、またも雲行きが怪しくなる東京ドーム編。。
詳しい感想はこちら。
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今巻(4巻)の概要
シーズン終盤、クライマックスシリーズ、シーズンオフまで収録。
・嫌な流れ通り、夏之介怪我!
肘尺側即副靭帯損傷の重傷。。
早くトミー・ジョン手術(肘の靭帯損傷に対する術式)をすれば復帰も早まるし、成功率は90%と高い。
しかし手術すれば復帰まで一年以上かかる!
残り16試合のシーズン終盤、50試合登板による年俸一億円オプションまであと7試合、来年は子供が生まれる・・踏ん切りがつかない夏之介。
・夏之介の背中を押したのは、同じく鈴木監督に潰された中継ぎ投手だった、監督運転手の杉浦さん。
手術せずにだましだましやったら2年で戦力外となった・・という過去に、夏之介はついに手術を決意。
夏之介は今シーズンどころか来シーズンも終わりました。
・モップスは、夏之介に変わって一軍に上がった、元気な則川投手が優勝の瞬間にマウンドにいた!
シーズン前は杉里と愚痴をこぼし、オールスターはモヤモヤしながら夏之介とTV観戦、中盤以降は2軍落ち・・そんな則川の人生大逆転に、夏之介は暗い部屋でTVを見ながら一人涙を流す( ; ω ; )
・しかしクライマックスシリーズのモップスは、北王子監督率いる名古屋ワイルドワンズに敗北。
・責任を取って鈴木監督は辞任。日本一を逃した上、夏之介を潰した焦りの采配を悔いる監督。
怪我は結果論とはいえ、弁解の余地はない・・。
・モップス後任は解説だったOBの辺見さん。
杉浦さんはピッチングコーチに就任、二人とも夏之介を高く評価しており、就任早々杉浦さんは夏之介を激励に直接赴くなど、夏之介にとっては良い人事。
・一方、鳥海は1vs2交換トレードとして所沢ジャガーズへ。
杉里はトレード要員にすらなれずに自由契約、トライアウトに出ることに。
結局二人は浮き上がれなかった( ;´Д`)
・シーズンオフ。
夏之介の元にいろんな人が訪れて励ますが、これは夏之介が来季は70人枠でなく育成契約にされると聞いたから?
リハビリに燃える夏之介に水を差す・・?
東京ドーム編になってから、駆け引き・嫉妬・熾烈なライバル争いと、暗く疲れる話が続いてます・・。
この世は契約を結ぶまで油断してはいけない
終盤「夏之介リハビリ編」に突入。
当初「夏之介の怪我は首脳陣の責任」と、球団がしっかりバックアップする、と男気を見せていた辺見新監督と杉浦新ピッチングコーチ。
しかし、来シーズンの編成が進むにつれ、怪我で出場できない夏之介を70人枠にいれるのは・・と、早くも口約束を反故、育成枠へ落とすことを決定。
しかも年俸は8千万→4千万と半減。
辺見新監督と杉浦新ピッチングコーチは言い争うが、結局、男の約束より現実を優先した。
就任一年目だから結果を出したいのはわかるけど、情けない。
あの熱いセリフと、それに泣いた夏之介夫妻はなんだったのか。
これが「プロ野球株式会社」の現実とはいえ、非人情すぎる。できない約束ならするな!
普通なら、選手は不信感を抱いて移籍するでしょうね。夏之介は怪我のために承諾せざるをえないでしょうが・・。
この世は契約を結ぶまで油断してはいけない。
口約束は簡単に覆る。
漫画であり、話自体は面白くて興味深いのですが、読んでて辛いなあ・・。
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